【漫画】ギャップJK×幼馴染男子の恋愛攻防戦? 『若葉ちゃんはわからせたい!』×あたし コラボMVのポップな魅力

 ポップでコミカルな作風が大きな魅力となる漫画家・紺吉による『若葉ちゃんはわからせたい!』(双葉社)と、新進気鋭の歌い手・あたしがコラボレーション。タッグ曲となる「かわいこ」のスペシャルコラボMVが、4月25日に公開された。

【MV】かわいこ/あたし

 『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』が大きな話題を集めた紺吉による、男女ラブコメとなる本作。物語は女子が苦手な男子高校生と、彼の気を引きたいボーイッシュ女子高生という、一組の幼馴染による無自覚な両片思いのシーソーゲームを中心に展開する。

漫画『若葉ちゃんはわからせたい!』試し読み

 マンションの家が隣同士のため幼少期から付き合いのある大樹と若葉は、それぞれ違う高校に通いながらも、放課後には二人で集まってサッカーをするような間柄だ。幼い頃から女の子らしい女の子と接するのが苦手な大樹にあわせ、彼の前では口調や服装もあえてボーイッシュなまま振る舞い続けている若葉。だが当然彼女も、日頃自分の高校では年相応の女子高生らしいオシャレな姿で学生生活を送っている。それはひとえに“その方が自然な形で大樹の隣にいられるから”という、若葉のいじらしい影の努力によるものだった。

 だがある日いつものように二人一緒に行動していると、大樹の口から「彼女が欲しい」という驚きの発言が。てっきり彼にはその発想がないと思っていた若葉だったが、そうとなれば話は変わってくる。普段彼に見せるボーイッシュな姿から一転、あえて時折いつもの“女子高生”な一面を見せ、ギャップで彼の気を引こうとする若葉。そんな彼女が時々見せ始める女の子らしい姿に、大樹はまんまと動揺するようになってしまうのである。

 作品の最たる魅力のひとつが、やはり大きな二面性を発揮する女子高生・若葉の存在だろう。一つ結びの跳ね髪にスパッツを着用し、大樹とヤンチャにサッカーボールを追い回す彼女と、セミロングの髪にピアスと萌え袖カーデを着用し、学校帰りに友人とカフェで女子会トークを繰り広げる彼女。一見して同一人物とは思えないまったく異なる表情を使い分ける若葉だが、物語を追えば分かる通り、そこにわざとらしさや無理をしている感はない。どちらも彼女の“自然体の姿”という点も、若葉というキャラに大きな好感を抱くポイントと言える。

 人間誰しも、良い意味でのギャップを持っている人間には惹かれてしまうもの。長年近くにいた幼馴染が隠し持っていた大きな魅力に徐々に気づき始める大樹が、どのような心情の変化を経て若葉への思いに気づくのか。それが物語の今後の大きな見どころのひとつともなるだろう。

 重ねて今回、そんな大樹と若葉の恋愛攻防戦を楽曲「かわいこ」でポップに彩るのは、2020年から現在まで活動を続ける歌い手・あたしだ。活動当初は“現役女子高生あたし”名義で歌い手として楽曲投稿を始め、Chinozo「グッバイ宣言」の歌ってみた動画によるバズで各所から注目を集めた彼女。2022年より現名義での活動を開始し、音楽プロジェクト・MAISONdesへの“入居”やTVドラマ主題歌の担当など、多岐に渡る精力的な活動を行っている。

 これまでにも複数のオリジナル曲リリースを行ってきた彼女だが、中には今作と同様マンガ作品とのコラボで注目を集めたものも。それが2023年11月に配信された11thシングル「シュガーハイ」である。今曲は元々、ライトノベルを原作とし現在Webサイト「裏サンデー」にて好評連載中の『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い@comic』(小学館)とのコラボソングとしてリリース。楽曲は漫画本編で展開される恋愛模様のもどかしさをピックアップし、甘さだけでなく切なさをも感じさせる世界観を、10代の等身大さそのままに表現したナンバーともなる。

 そんな作品を経て、今回の「かわいこ」ではモチーフとなる『若葉ちゃんはわからせたい!』のポップ性に大きくフォーカス。サウンド面はもちろん、主人公・大樹の心を揺さぶる幼馴染・若葉の小悪魔さやいじらしさをキャッチーに描いた歌詞と、かわいらしさを前面に押し出したあたしの歌声との相性も抜群だ。楽曲にはキャッチーかつインパクトのあるフレーズも随所に散りばめられており、これまでのあたしを知らない人、あるいはモチーフ作のマンガを知らない人にとっても、耳馴染みよく聴けるポップソングとなっている。

 マンガは現在1巻が好評発売中。また物語は大樹と若葉の二人のみならず、それぞれの高校の友人たちをも巻き込み始めたストーリーが現在進行形で展開中となる。幼馴染二人の関係性の変化から、まだまだこれからも目を離すことができなくなりそうだ。

■楽曲情報
あたし『かわいこ』
楽曲ページ:https://ssm.lnk.to/atashi_kawaiko
配信日:4月23日
MV公開日:4月25日

あたし プロフィール
2020年 (元)現役女子高生あたし名義で”歌い手”として活動。YouTubeチャンネル登録者数約6万人。グッバイ宣言/Chinozo【歌ってみた】で注目される。どんなジャンルの楽曲も変幻自在の歌声で「あたし」色に染める驚異の歌い手として注目されている人気急上昇中21歳の若手クリエイター。SDR「クリエイターズマッチングプロジェクト」では優勝チームと歌唱部門でダブル受賞。同じくプロジェクトに参加していたao no yoiの楽曲「碧の宵」がテレビ東京水ドラ25【東京放置食堂】(主演:片桐はいり)主題歌に決定し歌唱に抜擢される。8月にはMAISONdesのボーカリストに抜擢「わかっちゃない feat.あたし,zumiTa」をリリース。

■書誌情報
『若葉ちゃんはわからせたい!』
著者:紺吉(こんきち)
発売日:2024年6月12日発売
判型:B6判
定価:704円(本体640円)
レーベル:アクションコミックス
発行元:双葉社
作品詳細:https://www.futabasha.co.jp/book/97845758597680000000?type=1

[ストーリー]
いつも偉そうな幼馴染の女の子が実は俺のことを大好きで!? 女子が苦手な高校生・大樹は幼馴染のボーイッシュ女子・若葉とだけは仲良し。上から目線で生意気で口の悪い若葉と、放課後いつもサッカーをして過ごしていた。でもある日、若葉がとびきり可愛い服装で現れて、女子として意識してしまい…!? 本当は大樹のことが大好きでふりむいてほしい若葉ちゃんと、全く気付かない奥手男子とのドキマギ攻防戦ラブコメ!!

■関連情報
公式インスパイアソング配信記念『若葉ちゃんはわからせたい!』無料公開キャンペーン
概要:webアクションにて10話分無料公開
期間:4月22日(火)12時~5月6日(火)12時
▼webアクション(1話目試し読み)
https://comic-action.com/episode/11341664176552568007

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