浜田雅功「ごっつ悪者になって終わるとおもろい」 自伝で語った“ダウンタウンの最後”

浜田雅功が自伝で語った“ダウンタウンの最後”

 というのも、ダウンタウンはもともと尖った芸風で、万人に受け入れられるような芸人ではない、というのが浜田の考えだ。しかし人気が爆発し、「ええ子」に思われすぎる状況が生まれてしまった。それならば、「ホンマは、これをやるために今の今まで長い時間をかけてやってきたんや!!」と大笑いできるような「大ドンデンガエシ」をしてやるーーというのが「悪者」の意図するところだった。その構想は、今も生きているだろうか。

 一方で、「周囲から愛想を尽かされたとき」の考え方は、松本も浜田も共通していたようだ。個人の活動も強気に進めていたなかで、「しまいにはまわりに誰もおらへんようになるぞ~」と言われた松本は、「そんときは、また浜田と大阪帰って、漫才したらええやん」と語ったという。浜田はまったくの同感だと語っており、それが大阪の劇場か、インターネットを通じて配信されるものかはわからないが、「いちから二人で」というルートは今も残されているかもしれない。

 「ダウンタウンの漫才」が再び見られる日は来るのか。「素直に笑える状況」がきちんと整うことが前提だが、今も期待しているファンは少なくないはずだ。

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