浜田雅功「ごっつ悪者になって終わるとおもろい」 自伝で語った“ダウンタウンの最後”

2024年1月より芸能活動を休止している松本人志の分まで「ダウンタウン」の看板を背負い、個人で活動を続けてきた浜田雅功が体調不良で休養を発表してから1ヶ月が経とうとしているなか、3月31日、大阪・関西万博アンバサダーからの辞退が発表された。往年のファンが「このままダウンタウンが終わるのか」と危惧するのも仕方がない状況だ。
芸能活動に対する本人たちの言葉がなかなか聞くことができないなかで、注目されるのが自伝だ。松本人志の『遺書』『松本』(ともには朝日新聞社)は有名で、芸人としてのスタンスや人生観を示すものとして、さまざまな場面で引用されてきた。そして浜田も1997年、本名の「濱田雅功」名義で『がんさく』(ワニブックス/文庫版は2009年、幻冬舎より刊行)という自伝を出版しており、そのなかで「ダウンタウンの未来」と「幕切れ」について綴っている。
すでに大ブレイク中だが“大御所”ではなかった当時、浜田は「ダウンタウンの未来」について、「まったく見当もつきませんわ」としつつ、「あの人は今」のような取り上げられ方をするのを最も恐れていると語った。旬を過ぎた芸人が、若手の番組に呼ばれていじられるーーというのはよくある話だが、浜田は「芸人としてそうまでしておもしろがられるのをよしとしてええかどうか」という。実際、約30年が経過して還暦を超えても「いじられ役」としてゲスト出演するケースはほとんどなく、現役でいる限り完全に影響力を失うこともなさそうで、“あの人は今”という懐かしの芸人枠で生き残っていく、という道筋は見えてこない。
そして、浜田はダウンタウンの幕切れ=解散について、「中途半端なものではないと断言できますわ」と綴っている。ある日、気がついたら解散していたとか、「今日をもっていちおう、ひとくぎりの解散ということで……」のような紋切り型の言葉で終わるようなことはなく、「もちろん犯罪とはちゃうよ」と断りを入れながら、「ごっつ悪者になって終わるとおもろいかなぁ」としている。