THE RAMPAGE・長谷川慎が語る、ファッションへの想い「自分が好きだと感じるモノばっかり身に着けてます」

LDH長谷川慎 自身のファッション観を語る

――『melt』の後半には、慎さんの私服で組んだスタイリングページや、Tシャツ・キャップ・スニーカーといったお気に入りアイテムの紹介ページもあります。ご自分でスタイリングを組んだ感想はいかがですか?

 モノトーンの服はよく着ますし、プライベートでスーツで出かけることもたまにありますけど、日常的によくこういう格好をするか?と言ったら、正直、しないコーデが多いですね(笑)。ワードローブを公開すると言っても、少なからずSTYLE BOOKを意識して組んだから、ちょっと派手というか。ブルーデニム、セットアップ、スーツ……みたいな、統一感を意識したスタイリングにしました。Tシャツやキャップの紹介ページには、自分が買った私物と、そこから影響を受けて作ったアイテムを載せてあって。例えば、MLBのロゴをベースにして、THE RAMPAGEのツアーロゴを配置したキャップは、実際のツアーでも着用しました。

――慎さんはライブでキャップを使ったダンスを披露することがよくありますし、キャップとライブの思い出が連動しているファンの方も多いと思いますが、こうして並べてみると圧巻ですね。

 そうですね。思いの外、いっぱい作ってたなぁ……(笑)。ファッション好きが高じて、たっくん(後藤拓磨)とファッション番組『GEEK BOX®』(LDHが運営する動画配信サービスCL内の番組)をやらせてもらうようになって、今では「*p(R)ojectR®」(THE RAMPAGEのオリジナルブランド)でも、2人でディレクターを任されていますし。服を“着る”に留まらず、“作る”側としても、これだけたくさん生み出してきたんだなって思うと、感慨深いものがあります。

――その前のページに掲載されている、撮り溜めた自撮り写真も圧巻ですが、こちらは?

 僕、10年前から公式ブログをやってるんですよ。THE RAMPAGEを結成してすぐに個人ブログを持たせてもらって、そこから今まで毎日投稿してるんです。3000回以上。そうなると、写真を撮らないとブログのネタがないんですよね。……っていうシンプルな理由で、とりあえず自分の写真を撮るようにしていて。その写真をいくつかピックアップして掲載してみたんですけど、改めて並べてみると「写真の撮り方、一緒すぎない?」って思いました(笑)。

――ただ、慎さんファンの中では恐らくお馴染みの“芸術的な寝癖姿”の写真は、少ないようで。

 寝癖コレクションじゃなくて、あくまでもSTYLE BOOKですからね(笑)。キメてると言いますか、ちょっとスカした写真を多めに載せました。

――また『melt』には、慎さんがファッションに目覚めたキッカケや、思い出のアイテムなども掲載されています。個人的には、GENERATIONSの佐野玲於さんから譲り受けた腕時計を大事にしているというエピソードが印象的でした。慎さんにとって玲於さんはどういう存在ですか?

 玲於さんは、僕がGENERATIONSのサポートメンバーを務めていたこともあって、10代の頃からお世話になっている先輩です。当時からセンスがズバ抜けてる人で、ダンスに関してもそうですし、ファッションに関しても玲於さんの影響をたくさん受けましたね。得意なダンスジャンル(クランプ)が同じっていうのもあって、勝手に似たものを感じてました。

 ただ、学ぶところはありつつも、影響を受けすぎないように、と思ってましたね。同じ業界で生きていくからには、ただの真似になっちゃダメだから、当時からどう自分らしさを出していくか?をすごく意識していました。ファッションもそうなんですけど、僕、1つのブランドを好きになりすぎると、そのブランドの服ばっかり着るようになっちゃうんですよ。でも、それだとオリジナリティーが出ないから、1つのモノを好きになりすぎないように。広い視野を持って、いろいろなモノを吸収したほうがいいなと思っています。

――ちなみに、ファッションにはシーズンごとの流行がありますし、例えば「この年齢だったら、このくらいの値段の時計をつけたほうがいい」とか「このブランドは、実年齢に対して子どもっぽすぎる」とか、年齢に合ったブランドやファッションスタイルを求められることもありますが、“イケオジになること”が目標の慎さんはそういう風潮をどう捉えていますか?

 僕は全く考えてないですね。対象年齢も流行も完全無視! 無視っていうか、そもそも流行に疎いから、自分が好きだと感じるモノばっかり身に着けてます。それを貫けば、結果的に自分の個性も確立できるだろうし、一般論は気にしなくていいんじゃないかなって思います。

――そんな慎さんが考える“理想のイケオジ”は、どういう人なんでしょうか。

 えー……難しいな。(しばらく考え込んでから)僕のイケオジの条件は、なんといっても健康なことですね。健康な人って、インナーケアをしてるから美肌じゃないですか。肌ツヤが良くて、物理的に美しい(笑)。なので、健康に気を遣いつつ、自分の好きなオシャレを楽しんで、人としてしっかりしている謙虚なイケオジになりたいと思います。

――30年後くらいに、理想のイケオジになってるか、確認しに来ますね。

 あはははは! インタビューお待ちしてます。

――では最後に、アーティストとしての今後の展望を聞かせてください。

 THE RAMPAGEがデビューして、もうすぐ10年が経とうとしている中で、グループ活動以外にも、お芝居の仕事をさせてもらったり、今回FASHION STYLE BOOKを出させてもらったり、いろんなことに挑戦してきましたけど。グループとしても個人としても、どんどん変わっていく姿を見せたいですね。僕の性格的にも、現状に満たされてないほうが性に合ってるなって思うんですよ。人は今の環境に安心しきってると、成長できないと思うんですけど、そうなるのが自分は嫌で、ずっとギラギラしていたいんです。それに、自分のポテンシャルを全然発揮できてないかもっていう、もどかしさもあるから。今回みたいに、いろんな人に協力していただきながら、新たな自分をお見せできる環境作りをしていけたらと思っています。『melt』が完成したことで夢が広がったので、今後に期待していてください。

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