THE RAMPAGE・長谷川慎が語る、ファッションへの想い「自分が好きだと感じるモノばっかり身に着けてます」

LDH JAPANと幻冬舎がタッグを組み、毎月書籍を発売するプロジェクト「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」。その第9弾として、THE RAMPAGEのパフォーマー・長谷川慎が手掛けるFASHION STYLE BOOK『melt』が3月20日に刊行された。長谷川はグループ随一のファッショニスタで、THE RAMPAGEが展開しているアパレルブランド「*p (R)ojectR®」の中心的役割を担うメンバー。本著の制作エピソードを通して、彼の深いファッション愛やアーティストとしての信念、家族・友人との関係性などを探った。
――まずは、「GL-16 ~THE RAMPAGE BOOKS~」において、慎さんがFASHION STYLE BOOK『melt』を制作することになった経緯から教えてください。

STYLE BOOKにしようっていうのは、幻冬舎さんのほうから提案していただいた案ですね。なので、最初に伺った時は“STYLE BOOKってなんだろう?”っていう印象だったんです。ソロ写真集は2022年に発売した経験があるんですが、“写真集とは何が違うんだろう?”って。でも説明を受けてからは、STYLE BOOKというものに興味が出てきて。僕のアイデアや交友関係も反映させながら、楽しんで制作していきました。
――衣装や撮影のディレクションを担当し、対談ページにも登場する平本ジョニーさんは、慎さんにとってどんな存在ですか?
マイメンであり、いつも刺激をくれる存在です。ジョニーさんを一言で表すなら、オシャレの塊(笑)。ファッション業界ではめちゃくちゃ有名で、オシャレ番長的な立ち位置を築き上げている方です。僕らが知り合ったのは、3~4年くらい前ですね。ファッションブランドのイベントなどでよくお会いしていて、親しくなって、プライベートでも飲みに行くようになりました。お仕事をするのは今回が初めてだったんですが、自分の初のSTYLE BOOKをジョニーさんと一緒に制作できて嬉しかったです。
――平本ジョニーさんにオファーしようと思った決め手は?
ジョニーさんはTHE FLWRSという造花のブランドを運営しているんですが、そこは服作りをする過程で出た布切れや、着なくなった服など、今まで廃棄されていたモノを使って造花を作り、その花を販売して寄付をするというブランドで。僕は以前から、その理念が素晴らしいなと思っていたんです。そんな中で、STYLE BOOKを作るにあたり、何かキーとなるトピックを作ろう!という話になったので、THE FLWRSと一緒に何かできたらいいなと。
ジョニーさんにお声がけさせてもらい、僕が着なくなった私服を使って、何本もの造花を作っていただきました。それがキービジュアルとしていろんなページに登場します。で、最初はTHE FLWRSとコラボすることしか考えていなかったんですけど、ジョニーさんのほうから「スタイリングもやっていいかな?」と提案してくれて。気づいたら、スタイリング以外もほとんどジョニーさんがディレクションしてくれていました(笑)。
――“スタイリング以外”というと、例えばどの部分ですか?

この本を手に取ってくれた方が読みやすいように、撮った写真をカテゴリー分けしたんですけど、そのタイトルを決める時も「こういうタイトルにしたらいいんじゃない?」ってアドバイスしてくれましたね。とはいえ、もともと好きなモノが似ていますし、僕に何が似合うかも把握してくれてるし、お互いのことをよく分かっている2人なので、ジョニーさんから提案されたことには何も抵抗がなくて。スタイリングからタイトル決めまで、めちゃくちゃスムーズに進みました。
――前半の撮り下ろしページは、「night out」「change」「various」という3つのカテゴリーに分類されていますが、撮影時はそれらのタイトルがない状態で撮っていたということでしょうか。
そうです。最初にジョニーさんが何パターンもスタイリングを組んでくれて、各シチュエーションでバーッと撮影して。後から1つ1つのスタイリングやカテゴリーにタイトルをつけていきました。
――「night out」を撮影された猪立山泰人さんや、「various」を撮影された高橋夏海さんも、以前からお知り合いだったんですか?
泰人くんは僕が一方的に知ってて、カッコいいなって思ってた人ですね。『melt』にも書いたように、僕はSupremeというブランドが好きなんですけど、泰人くんはフォトグラファーでありながら、そこのモデルもされていて。フォトグラファーとして発表した写真集も読んでいたので、泰人くんのカメラの質感が僕にハマるなって思っていたんです。彼はジョニーさんとも繋がりがあったので、ジョニーさん経由でお声がけして、撮ってもらえることになりました。
もう1人のフォトグラファー・夏海ちゃんも、ブランド繋がりですね。僕はSupremeと同じくらいWACKO MARIAというブランドが好きなんですが、そのトップの方が「WACKO MARIAをよく撮ってくれてる子がいるんだけど、どうかな?」って紹介してくださったんです。でも表紙(「my outfit」の中の1カット)に関しては、よくTHE RAMPAGEを撮影してくださっているSASU TEIさんにお願いして。全て、もともと何かしら繋がりのあった方に参加してもらっています。