戦後最大の出版人・角川春樹を描いたノンフィクションが文庫化 最新インタビューも収録するなど大幅加筆

戦後最大の出版人・角川春樹を描く伊藤彰彦氏によるノンフィクション『完全版 最後の角川春樹』(河出書房新社)が、2025年3月6日に発売された。
存命中の出版人のなかで、角川春樹氏は戦後最大の存在と言っても過言ではない。 角川春樹氏の主な功績は、メディアミックス商法を確立し、出版界・映画界に革命をもたらしたことだろう。翻訳文庫の創設、大藪春彦や森村誠一、横溝正史らのミリオンセラーを輩出し、『野性時代』『バラエティ』などクロスメディア雑誌を発刊 。『犬神家の一族』『セーラー服と機関銃』『時をかける少女』などの映画をプロデュースした。
その破天荒な軌跡を描き、話題を呼んだ『最後の角川春樹』(2021年毎日新聞社刊)を全面改稿し、大幅に加筆のうえ文庫化したのが本書だ。
物語を提供する側でありながら、自らが物語となった出版人——角川春樹氏。本書では、多面的な角川氏の姿が描かれ、それぞれのエピソードが単行本刊行時から大きな話題を集めた。
文庫版で新たに加筆された内容 単行本の『最後の角川春樹』は、40時間に及ぶ角川氏本人へのインタビューを基に、脚本家の丸山昇一氏や映画監督の崔洋一氏ら関係者への徹底取材をもとに執筆された。
文庫版『完全版』では、 角川アニメの先駆性、街の本屋を守る運動、角川一族の歴史、大病を経た角川氏の現在などが新たに深掘りされ、角川春樹像がさらに鮮明に描かれている。
書籍情報
書名:完全版 最後の角川春樹
著者:伊藤彰彦
仕様:文庫判/472ページ
発売日:2025年3月6日
税込定価:1,430円(本体1,300円)
ISBN:978-4-309-42176-6






















