三宅香帆の最新作「悩める大人に贈る万葉集」3月22日発売 解説は宮田愛萌による書き下ろし

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』がベストセラーになるなど、いま最も注目を集める文芸評論家・三宅香帆の最新作『言葉にできない想いは、どうしたら伝えられるだろう。──悩める大人に贈る万葉集』(亜紀書房)が、3月22日に発売される。
三宅香帆は、文芸評論家。京都大学文学部を卒業後、2024年に発表した新書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が話題となり、「第17回オリコン年間本ランキング2024」の新書部門においても年間1位を記録するなどベストセラーとなった。そのほかの著作に『「好き」を言語化する技術』などがある。
『30日 de 源氏物語』(亜紀書房)を手がけた三宅は、京都大学大学院博士前期課程で万葉集を研究しており、本書では「万葉集」をテーマとしてセレクト。
1300年前、奈良時代末期に成立したとみられる日本最古の和歌集「万葉集」。誰かに伝えたい想いを、自由な発想とひらめきを詰め込んだ歌には、現代を生きる私たちと変わらない「悩み」や「喜び」があったと三宅は指摘する。本書では、和歌に詰まった言葉の技術を三宅によるライトな文体を駆使して解説。読みやすく、アップテンポで繰り広げる内容となっており、さながら「言葉の教室」のように楽しみながら学べる一冊だ。
解説は、作家・タレントの宮田愛萌が書き下ろし。装丁はレインボー箔押しの豪華特装版で、その美しさも本書の魅力の一つだ。
書籍情報
言葉にできない想いは、どうしたら伝えられるだろう。──悩める大人に贈る万葉集
著者:三宅 香帆
出版社:亜紀書房
価格:1,980円(税込)
発売日:2025年3月22日
判型:四六判変型
製本:並製
頁数:256頁
ISBN:978-4-7505-1872-5
公式HP:https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=1198
【目次】
はじめに
序章
♦︎いまなぜ千三百年前の歌を学ぶのか
♢万葉集には人生が詰まっている
第一章 日常の歌
♦︎ふらふらする娘を心配する母の歌
♢キラキラネームの起源は万葉集にある?
♦︎天皇のナンパと女性の作法
♢ざぶとん一枚あげたいだじゃれ歌
♦︎暴言もユーモラスにひと工夫
♢脇毛と鼻で笑いあう
♦︎賢者たちのとにかくお酒LOVEな歌
♢蟹のふりして詠んだ歌
第二章 たのしい恋の歌
♦︎万葉集の恋歌が輝いているワケ
♢プロポーズを引き出した巧みな歌
♦︎許されぬ恋の歌という美しき誤解
♢リズムもノリノリなラテン系のろけ歌
♦︎白髪とユーモア——中年の恋愛歌
♢中国の古典を詰め込んだ美少女の歌
第三章 「大人」の歌
♦︎神女伝説から生まれた男子の妄想?
♢下着のひもがほどけたら……
♦︎浮気男に対する恨みつらみの送り方
♢年下男子をひっかけるお姉さんの歌
第四章 映える歌
♦︎メタファーで作る感情のタイムカプセル
♢酔いも眠気も覚める怖い歌
♦︎四季を「作った」歌
♢露を真珠にインスタ的な歌
♦︎星の林に月の船を浮かべて
♢雪のように舞う梅の花びら
第五章 心の歌
♦︎滅びゆくものは歌になる
♢悲しみが生まれるとき
♦︎妻を亡くしたつらさを詠んだ芸術の輝き
♢梅を見るたび涙する
♦︎春の光のなかの悲しみ
押さえておきたい歌人たち
① 深みのある歌を詠む泥酔系教養人 大伴旅人
② 乙女な心を持つ万葉集最大の歌 大伴家持
③ 少女漫画的な和歌を詠むヒロイン 額田王
④ 謎に満ちた歌の神 柿本人麻呂
Column
1 万葉集は一つではない?
2 改元の の謎が が解けました
3 カテゴリ分けされるようなされないような
4 巻ごとにテーマを総ざらい
あとがき
寄稿 相澤いくえ「星をみている」
解説 宮田愛萌























