時代遅れの指導はなぜなくならないのか? 子どもの学びや成長の促進に必要な“真のコーチング”とは

時代遅れの指導はなぜなくならないのか?

 時代遅れの指導はなぜなくならないのか? 「脱・𠮟る指導 スポーツ現場から怒声をなくす」(カンゼン)が、2025年1月21日に発売される。ベストセラー「<叱る依存>がとまらない」の著者が質す、子どもたちの学びや成長の促進に必要な“真のコーチング”とは。

 スポーツ指導における「叱る」について、その本質や向き合い方をさまざまな角度から掘り下げていく一冊。スポーツ界には未だに怒声や暴言、厳しい叱責を含めた「苦痛を用いた指導」が存在し、社会問題になっている。

 本書はスポーツライターの大利実氏との共著という形を取っている。村中直人氏は対人支援やコンサルティングの現場からスポーツ指導に関心を持っている人間であり、実際にスポーツ現場で指導してきた専門家ではないという。

 そこで、野球界を中心に長年、育成世代の取材を続けている大利氏から、「叱る」についてさまざまな角度から問いを投げかけてもらい、それに村中氏が答える形で進めていく。指導者自身が「叱る」の根本を知り、理解を深めていくことが、子どもたちの心を育てる指導につながっていくと考える。

<特別対談収録>
須江航(仙台育英硬式野球部監督)
池上正(サッカー指導者)
萩原智子(元日本代表競泳選手)

<目次>
第1章 人はなぜ叱りたくなるのか
第2章 叱ることで人の心は育つのか
第3章 スポーツ界に求められる指導法
第4章 指導現場からの質問に答えます

著者プロフィール

村中直人(むらなか・なおと)
1977年生まれ。臨床心理士・公認心理師。一般社団法人子ども・青少年育成支援協会代表理事。Neurodiversity at Work株式会社代表取締役。人の神経学的な多様性に着目し、脳・神経由来の異文化相互理解の促進、および働き方、学び方の多様性が尊重される社会の実現を目指して活動。2008年から多様なニーズのある子どもたちが学び方を学ぶための学習支援事業「あすはな先生」の立ち上げと運営に携わり、「発達障害サポーター'sスクール」での支援者育成にも力を入れている。現在は企業向けに日本型ニューロダイバーシティの実践サポートを積極的に行っている。著書に『〈叱る依存〉がとまらない』(紀伊国屋書店)、『「叱れば人は育つ」は幻想』(PHP研究所)、『ニューロダイバーシティの教科書――多様性尊重社会へのキーワード』(金子書房)がある。

大利実(おおとし・みのる) スポーツライター
1977年生まれ、横浜市港南区出身。港南台高(現・横浜栄高)-成蹊大。スポーツライターの事務所を経て、2003年に独立。中学軟式野球や高校野球を中心に取材・執筆活動を行っている。『野球太郎』(ナックルボールスタジアム)、『ベースボール神奈川』(侍athlete)、『ホームラン』(ミライカナイ)などで執筆。著書に『高校野球激戦区 神奈川から頂点狙う監督たち』(小社刊)、『高校野球継投論』(竹書房)などがある。『仙台育英日本一からの招待 幸福度の高いチームづくり』(須江航著/小社刊)などの構成も担当。2021年2月1日から『育成年代に関わるすべての人へ ~中学野球の未来を創造するオンラインサロン~』を開設し、動画配信やZOOM交流会などを企画している。

書籍概要

村中直人(臨床心理士)、大利実(スポーツライター)著
四六判/264ページ/2025年1月21日/1800円+税

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