『薬屋のひとりごと』新キャラ・子翠は何者なのか? アニメ第2期のポイントを原作から読み解く

ファイナルPV、OP映像から読み解くアニメ第2期のポイント
そして、2クール目に描かれるだろうこれまでのTVアニメ『薬屋のひとりごと』でもなかった大騒乱、それこそ第2期ファイナルPVでも示唆されている「国をゆるがす大事件」の中、TVアニメの2期で描かれることになるだろう原作の第3巻以降の展開で、猫猫と壬氏の関係が大きく動くことになる。第2期の鍵となる子翠の存在も深く関わってくるダイナミックでドラマティックでスペクタクルな展開を期待して、いよいよ始まった第2期を見ていこう。
大きなストーリーの中では、様々な出来事が起こって、猫猫が持つ医学や薬学の知識が発揮された謎解きが繰り広げられる。第2期ファイナルPVに登場する、「北からの異臭」というキャプションが指す事態は恐ろしくてスリリング。毒に通じた猫猫ならではの知識が大いに役だって、その真相へとたどり着く。「特使の来訪」というキャプションと共に、同じ顔をした女性が2人登場している場面についても、発生したある事態に猫猫の知識が発揮されて真相が明かされる。
「真珠の涙」というキャプションと共に、天女のような美女が舞っている場面が実際に登場するエピソードは、猫猫によって驚くべき真相が告げられ大勢を仰天させるだろう。そのこと事態は謎解きでも何でもないが、後に続く展開の中で猫猫ならではの謎解きがあり、そして目にも麗しいシーンの登場となって大勢を喜ばせるだろう。その瞬間に視聴者から上がる歓声が今から楽しみで仕方がない。
幾田りらが唄う2期のOP「百花繚乱」の映像からは、今後の展開についてあまり読み取れないが、小蘭と子翠がいっしょにジャスミン茶を眺めているシーンについては、どうしてジャスミン茶なのかといったところに意味がある。気にとめておこう。水に濡れた姿の猫猫と壬氏が登場しているシーンも、イメージ的に麗しさを出そうとしたものではなく、本編の中に描かれ2人の関係が変わるきっかけになるエピソードからのもの。その時に繰り広げられるやりとりは、原作で読んだ人にとっての楽しみどころのひとつで、アニメから見る人にも、いろいろと浮かぶ思いがありそうだ。
第1期が原作で2巻分のエピソードを、丁寧な描写で2クールかけてじっくりと描いていったように、第2期も子翠が絡む3巻と4巻が、2クールの中でしっかりと描かれるとしたら、15巻まで発売されている原作がすべてアニメになるのはいつになるだろう。アニメ化が順に進んだとしても、原作はさらに積み重なって、完結までにはとてつもなく長い時間が必要となる。
第2期の段階でもうアニメ化が待ちきれなくなった人が原作に手を伸ばすことで、ライトノベルのランキングが『薬屋のひとりごと』のシリーズで埋め尽くされる事態は避けられそうにない。同様にアニメ化されて評判の顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』との“勝負”が気になるところだ。






















