アニメのセル画やソフビ人形、約30年でどれだけ高騰? 中国人コレクターが語る“歴史的資料”としての価値
彼は、「日本人はもっと自国の文化に誇りをもったほうがいい」と話す。そして、「オタクたちは、もっとオタクであることに誇りを持ってほしいよね」とも言う。日本のアニメに出会えたことを彼は人生の喜びと感じているそうだし、その歴史資料を所有できていることを嬉しく思うそうだ。
こうした熱量あるコレクターが世界に増加していることは、それだけ日本の漫画やアニメが評価されている証しである。素晴らしいことだが、反面、日本国内にある貴重な歴史資料の海外流出は避けられない事態になっている。政府が保存のための施設を開設する動きもあるようだが、まだまだ時間がかかりそうだ。日本の博物館や美術館が早急に対策を講じ、蒐集を始めてほしいと願うのだが……。