「30年で2倍になったか」ジャンプ編集部が最低原稿料の増額発表 他誌の連載作家も「歓迎」の理由とは?
漫画家からは「さすがジャンプ」の声も
「週刊少年ジャンプ」は公式Xで、2024年11月掲載分からの原稿料の“最低額”を発表した。今回の発表によると、「週刊少年ジャンプ」の原稿料はモノクロ1ページあたり2万900円以上、カラー1ページあたり3万1350円以上になるという。
【ご報告】
『#週刊少年ジャンプ 』本誌で連載・読切掲載する場合の最低原稿料を24年11月掲載分より改訂しましたので、ご報告させていただきます。読者の皆様からいただいた雑誌(紙版・電子版)の売上利益を基に、弊誌作家さんのより良い執筆環境作りへ今後も改訂を重ねてまいります。 pic.twitter.com/k2krA7V52w
— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) November 18, 2024
この原稿料について多くの漫画家が反応していたが、一般人には果たしてこれが高いのか、安いのか、いまいちわかりにくい。高いといえば高いし、安いといえば安い。なんとも微妙なところだが、この金額を漫画家はどう捉えているのか。
「かなり高いと思います。さすがジャンプだなと驚きました」と話すのは、中堅出版社で漫画を描いている女性漫画家である。ちなみに、彼女の原稿料を聞いてみたところ、「モノクロ1ページあたり5000円です…」という驚きのコメントが返ってきた。
「1ページ5000円なので、31ページの読切を描くと原稿料は15万5000円。ここからアシスタント代などを出さなければいけないので、正直、食べていくのはやっとなんです。ただ、ジャンプがこういった数字を出してくれたことで、うちの編集部も少し気持ちが変わったりしないかな、と期待を持っているところです」
ちなみに、『地獄先生ぬ~べ~』で知られる漫画家の岡野剛のXによると、自身がデビューした頃(1987~88年頃と推定される)はモノクロ1万円、カラー1万5000円だったという。岡野が指摘しているように、約30年で2倍以上に値上がりしていることがわかる。
私がデビューした頃は
モノクロ1万円
カラー1万5千円
だったから、30年で2倍になったわけかー https://t.co/Fx7qjNcShc— 岡野剛@ぬ〜べ〜新アニメ化決定‼︎ (@Takeshi_Okano) November 18, 2024