「30年で2倍になったか」ジャンプ編集部が最低原稿料の増額発表 他誌の連載作家も「歓迎」の理由とは?

漫画家からは「さすがジャンプ」の声も

 「週刊少年ジャンプ」は公式Xで、2024年11月掲載分からの原稿料の“最低額”を発表した。今回の発表によると、「週刊少年ジャンプ」の原稿料はモノクロ1ページあたり2万900円以上、カラー1ページあたり3万1350円以上になるという。

 この原稿料について多くの漫画家が反応していたが、一般人には果たしてこれが高いのか、安いのか、いまいちわかりにくい。高いといえば高いし、安いといえば安い。なんとも微妙なところだが、この金額を漫画家はどう捉えているのか。

「かなり高いと思います。さすがジャンプだなと驚きました」と話すのは、中堅出版社で漫画を描いている女性漫画家である。ちなみに、彼女の原稿料を聞いてみたところ、「モノクロ1ページあたり5000円です…」という驚きのコメントが返ってきた。

「1ページ5000円なので、31ページの読切を描くと原稿料は15万5000円。ここからアシスタント代などを出さなければいけないので、正直、食べていくのはやっとなんです。ただ、ジャンプがこういった数字を出してくれたことで、うちの編集部も少し気持ちが変わったりしないかな、と期待を持っているところです」

 ちなみに、『地獄先生ぬ~べ~』で知られる漫画家の岡野剛のXによると、自身がデビューした頃(1987~88年頃と推定される)はモノクロ1万円、カラー1万5000円だったという。岡野が指摘しているように、約30年で2倍以上に値上がりしていることがわかる。

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