キングダム、銀魂、GANTZ……漫画実写映画化は演技派の宝庫? 山﨑賢人から本郷奏多まで、常連俳優の特徴

 原作漫画の世界観を壊さずキャラクターを3次元で表現する実写映画俳優には高い演技力が求められる。1作目から現在公開中の『キングダム 大将軍の帰還』まで、全4作が興行収入50億円を超える人気シリーズとなった映画『キングダム』シリーズの主演・山﨑賢人。10代から数々の映画に出演し、『夏目アラタの結婚』が話題の柳楽優弥。そして数々の2次元キャラを演じた経験があり、漫画原作映画に引っ張りだこの本郷奏多など、本稿では漫画の実写映画俳優に欠かせない条件を考察したい。

ノースタントで激しいアクションや殺陣もこなせる抜群の運動神経

 映画『キングダム』シリーズで、若手実力派俳優の代表格となった山﨑賢人をはじめ多くの実写映画の常連となっている俳優陣に共通していることといえば、スタントマン顔負けのアクションさえもこなすバツグンの運動神経だ。

 実際、『キングダム 大将軍の帰還』で共演した吉沢亮は舞台挨拶で、山﨑が乗馬しながら行ったアクション撮影に関して、「役者が乗っているとは思えないスピードで車と併走して戦っていた」とコメント。また、東宝の公式チャンネルでも彼が殺陣やバク宙、ボクシング、ワイヤーアクションなどのあらゆる稽古を行っているトレーニング映像が公開されている。

 また、柳楽優弥は『銀魂』シリーズで“鬼の副長”土方十四郎役として殺陣を披露。本郷奏多は出世作の『GANTZ』をはじめこれまで様々な作品でアクションシーンを演じており、近年ではNetflix版『幽☆遊☆白書』でVFXも活用した大掛かりなワイヤーアクションにも挑戦し、人気キャラクター飛影を演じている。

 また人気俳優の佐藤健は、初主演作『仮面ライダー電王』で得意のブレイクダンスを披露し、出世作『ROOKIES』(TBS系)では野球のセンスも発揮。大ヒットシリーズ『るろうに剣心』ではノースタントで剣心を演じきっている。常人離れしたキャラクターの動きやVFXに説得力があるのは、彼らの高い運動神経や身体のキレがあってこそなのだ。

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