『スラムダンク』に『ハイキュー!!』、『黒子のバスケ』も……意外と多いスポーツ漫画の「勉強回」を振り返る
スポーツ漫画には激しい試合だけでなく、キャラクターたちが意外な一面を見せる「勉強回」が存在する。普段見ることのできないプライベートな姿が描かれることでさらに魅力が増し、ファンの心をつかむことも多い。今回はそんな「勉強回」が登場する人気スポーツ漫画の3つのエピソードを紹介しよう。
『スラムダンク』全国大会前にゴリ宅で勉強合宿
まずはバスケ漫画の金字塔的名作『スラムダンク』から。作品の舞台となる湘北高校には「赤点を4つ取ったらインターハイ出場は認めない」という規則がある。しかし出場を目前にした湘北バスケ部では、桜木花道や流川楓、宮城リョータ、三井寿がまさかの赤点を取ってしまい、追試で合格しなければ全国大会に出場できないという緊急事態に……。
主将の赤木剛憲は自身の家で勉強合宿を提案し、妹の晴子、マネージャーの彩子とともに、桜木、流川、リョータ、三井の「赤点軍団」をサポート。何とか出場停止という最悪な事態は免れた。
普段はバスケ一筋のメンバーたちが必死に問題を解く姿は、スポーツ漫画らしからぬユーモラスな一面を見せ、ファンからは「意外とプライベートの姿って見られないから貴重な回だった」「青春って感じで好きだな」と好意的に受け取られている。
『ハイキュー!!』東京合宿前の期末テストで大騒動
『ハイキュー!!』では、東京合宿に参加するために期末テストをクリアすることが要求された。もし赤点を取れば補習が優先となり、念願の合宿参加が危ぶまれる事態となる。そのことを顧問の武田一鉄に告げられたバレーボール部員たち。日向・影山・田中・西谷の主力メンバーが顔面蒼白になって逃げ出そうとしたり、「赤点って何点なんですか?!」と叫んだり、テストから必死に逃れようとする様子が描かれた。
ファンの間でも「キャラの個性が出てくるのがよい」「面白くてつい笑ってしまう」と人気を集めている。試合中に見せる真剣な表情とは対照的な数々のコミカルなシーンは、作品の魅力を広げる一因となっているだろう。