『スラムダンク』に『ハイキュー!!』、『黒子のバスケ』も……意外と多いスポーツ漫画の「勉強回」を振り返る

『黒子のバスケ』の火神、勉強合宿で大逆転

 『黒子のバスケ』でも、主人公たちが通う高校で「実力テストで下位100名は補習を受ける」というルールが存在するが、その補習日が決勝リーグの日と重なる事態に。チームメンバーは勉強が苦手な火神大我の補習を避けるため、ともに勉強合宿を決行。圧倒的な身体能力で試合中に目覚ましい活躍を見せる火神だが、勉強となると全く歯が立たず「バカガミ」とまで揶揄されてしまう始末。

 そんな火神もメンバーからの勉強指導を受け、必死に努力を続けるが、主要5教科のうち国語だけはどうしても苦戦し、そのままテスト当日を迎えてしまう。ところが、最終的には緑間が作成した「コロコロ鉛筆」を使用し、運任せのマークシート回答で驚異の98点を記録。補習を免れることに成功する。火神の独特な個性が際立つ、印象的なエピソードとなった。

 これらの「勉強回」では、試合だけでは見えないキャラクターの人間味を感じさせてくれる。苦手な勉強に挑む姿に共感を覚えるからこそ、ファンの心に残るエピソードとなっているのだろう。次にスポーツ漫画を読む際には、ぜひ「勉強回」にも注目してみてはいかがだろうか。

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