『地獄先生ぬ~べ~』新アニメ化決定、気になるのは原作との違いーーハプニングシーンをどう映像化?

『地獄先生ぬ~べ~』新アニメ原作の違いは

魅惑のシチュエーションを生み出した『ぬ~べ~』

  第76話「百々目鬼の巻」は、眼鏡姿の少女・篠崎愛が初めて登場した回。彼女はバイオリンなどの英才教育を受けている学校イチのお嬢様なのだが、周囲からのプレッシャーに耐えかねて、ひそかに万引きに手を染めていた。しかしその結果、愛の手には「百々目鬼」という妖怪がとりつき、ぎょろりとした目玉が浮き出てしまう。

  その後、ぬ~べ~は目玉が出た原因が罪を犯したことにあると察し、心当たりがないか問うのだが、愛は自分の罪を隠し続ける。すると手だけでなく、身体中すべてに目玉が浮かび上がっていく……。

  罪と向き合うことの大切さを説いた名エピソードなのだが、全身に目玉ができた愛は、何かしらの特殊性癖を刺激しそうな見た目だった。

  そのほか、学校を舞台とした作品ならではの刺激的なシチュエーションを描き出したのが、第165話「初夢大作戦!の巻」だ。中心人物となるのは、お調子ものの人気ヒロイン・美樹。作中屈指のお色気要員で、露出が多いシーンは山ほどあるのだが、この回ではいつもとはちょっと違った魅力を放っていた。

  まず、物語は5年3組の生徒たちがお正月に見た初夢を報告し合うところから始まる。一方で美樹は縁起がいい夢を見たことを語るが、まことは一切初夢を見ていないことを悩んでいた。

  そこでまことは美樹を校舎の裏に呼び出し、いい夢を見る方法を相談。すると美樹は体育倉庫のマットにまことを寝かせて、さまざまな方法を試していくのだが、どれも上手くいかない。そして業を煮やして、胸元を大胆に露出させながら添い寝するという強硬手段に及ぶのだった。まことは眠っていたのでノーリアクションだったが、覆いかぶさるようにして胸を顔に押し付ける姿に衝撃を受けた読者は多かったのではないだろうか。体育倉庫に2人きりというシチュエーションも、なかなか罪深い。

  こうしてピックアップするだけでも、同作に攻めた描写が多かったことは何となく伝わるはず。新作アニメが令和の感覚に合わせて制作されるとすれば、それなりに改変が必要になるかもしれない。とはいえ、それくらいで作品の魅力が損なわれることはないので、“令和バージョン”の『ぬ~べ~』を楽しみに待ちたいところだ。

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