『怪獣8号』第一回キャラクター人気投票、主人公を抑えたTOP3の魅力ーー1位はなぜ「保科宗四郎」だったのか

 累計発行部数1500万部を突破し、4月から放送されたTVアニメも好評で幕を閉じた『怪獣8号』。同作は、怪獣を討伐する日本防衛隊を舞台に、人間味あふれるさまざまなキャラクターたちが登場する作品である。

 先日アニメ化を記念して開催された「第1回『怪獣8号』キャラクター投票」では、82,600票の応募が。見事1位に輝いたのは、「保科宗四郎」、続く2位には「鳴海弦」、3位には「市川レノ」がランクインした。作品において中心的な彼らだが、主人公を抑える3人の魅力はどこにあるのか、作中から迫ってみたい。

3位 市川レノ

 まず17,000票を集めた3位の市川レノ(いちかわレノ)は、怪獣8号の正体がカフカであることを序盤から知っていた数少ない人物である。まもなく32歳を迎えるカフカが、もう一度日本防衛隊への入隊を志すきっかけとなったキーパーソンだ。カフカと共に日本防衛隊に入隊すると、18歳という若さと飲み込みの早さで、同期の中で頭角を表す。

 登場時はクールな性格で棘があるかに思えたが、怪獣から救ってくれたカフカを「先輩」と呼び慕っている可愛らしい後輩らしさを持つ。どこか抜けているカフカへの鋭いツッコミと、入院するカフカにリンゴを剥く面倒見の良さは親しみやすさを感じる。

 Instagramでは「#市川レノ」の投稿が1000件以上あり、関連したハッシュタグは30種類以上に及ぶほどの人気ぶりだ。本作のX公式アカウントが投稿したレノの誕生日と好きなものを掲載したポストには8,700のいいねを集めている。登場キャラクターが多い作中でも上位のビジュアルと、その親しみやすさから多くの読者から票を集めたのだろう。

2位 鳴海弦

 続いて約18,000票を集め2位に着いたのは、レノに並ぶビジュアルの鳴海弦(なるみげん)だ。第1部隊という討伐隊最強の部隊の隊長を務める弦は、空き時間があればゲームする生粋のゲーマー。さらに自室に引きこもりエゴサしては、マイナスな投稿を見つけると落ち込みつつもキレる、少々捻くれた性格だ。

 そんな弦だが銃器、剣共に適正があり、銃剣を武器に現役最強と言われる戦闘力を持つ。スピンオフ作品『怪獣8号 side B』によると、怪獣兵器1号の適正から日本防衛隊に入隊するも、サボり癖や協調性の無さから除隊が検討されるほどの落ちこぼれ。

 しかし、そんな弦を陰で現在日本防衛隊長官の四ノ宮功(しのみやいさお)が庇っていたことを知る。その恩に報いるべく奮闘した結果、日本防衛隊最強にまで登りつめたという努力家。普段は前髪で目が隠れているが、髪をかきあげた戦闘時とのギャップに多くのファンが虜となっている。

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