『HUNTER×HUNTER』念能力のネーミングが天才すぎ 「絶対時間」「神の不在証明」など秀逸な当て字に注目
1998年から連載をスタートし、あっという間に「週刊少年ジャンプ」の大人気作品の1つとなった『HUNTER×HUNTER』。本作には「オーラ」と呼ばれる生命エネルギーを使いこなす力【念能力】が重要な要素として使われている。各キャラクターごとに様々な念能力を使ってバトルを繰り広げているのだ。
念能力を使った技には、作者・冨樫義博によるハイセンスな読み方が使われている。ネット上では、読者の少年心をくすぐると話題になっていた。そこで今回は、『HUNTER×HUNTER』の念能力とハイセンスな読み方についてご紹介したい。
緋の眼状態のクラピカが無双する「絶対時間(エンペラータイム)」
主人公・ゴンと物語の当初から行動を共にしていた少年・クラピカ。彼が使う念能力が「絶対時間(エンペラータイム)」だ。感情が昂ると現れる【緋の眼】状態の時だけ使える能力で、「強化系・変化系・放出系・具現化系・操作系・特質系」の全6系統能力を100%の力で使うことができる。
本来、念能力の系統には人それぞれ向き・不向きがあり、適性により修得できないものや、修得しても100%の力で使うのは難しいといったハードルが存在する。しかし「絶対時間」を発動すると、そういったハードルが一切なくなるのだ。
圧倒的なチート技だが、デメリットもある。「絶対時間」を1秒使うごとに寿命が1時間減っていくというリスクがあるため、むやみやたらと使うことはできない。仲間と故郷の復讐を果たすべく、命を賭けたクラピカの覚悟から生まれた能力と言えるだろう。その能力の高さもさることながら、「絶対時間」と書いて「エンペラータイム」と読むセンスの高さには多くの読者が脱帽したようだ。