NMB48 安部若菜「私たちの世代のことを本当にちゃんと考えてくれている」 山崎元『経済評論家の父から息子への手紙』を読んで

NMB48安部若菜、経済評論家の遺作を読む

親の気持ちをここまで素直に読むことはなかなかない

ーー本の最後には、息子さんに送った手紙「大人になった息子へ」が掲載されています。大学に合格した息子さんへ実際に送った手紙を元に、闘病中に新たに書き下ろされています。18歳まで健康に育ってくれただけですでに親孝行となっているなど、息子さんへの思いが綴られています。安部さんはどのように読みましたか。

安部:本当に素敵なお父さんだったんだなと思いました。息子さんの今後のことを深く思ってくれている。私の親や、みなさんそれぞれの親御さんもいろんなことを思ってくれているんだなと、しみじみ思いました。親の気持ちをここまで素直に読むことはなかなかないですよね。山崎さんの経済評論家としてだけでなく、親、そして人間としての顔を見ることができたように思います。この本が自分の心の奥に深く届いた理由の一つです。

ーーこの手紙を読むだけでも、十分手に取る価値がある本だと思います。お金の本ですが、お金を通して幸福について考えさせられるような内容でした。

安部:ただお金を稼ぐべきだと言っているわけではなくて、私たちの人生にちゃんと寄り添ってくれているように感じました。安定を求める生き方が悪いわけでもないし、必ずしも高いリスクを取らなきゃいけないわけでもない。では、自分はどのように生きていきたいのか。それをすごく問いかけられているような気がしました。私たちの世代はもちろん、私たちの親世代にも読んでほしい一冊です。

■書籍情報
『経済評論家の父から息子への手紙』
著者:山崎元
定価:1,760円(税込)
発売日:2024年2月15日(木)
発行:Gakken

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