【漫画でわかる】「英語をスラスラ話せる人」は何をしてる? 英会話が日本語みたいに出てくる正しい学習法

川﨑あゆみ『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方 第二言語習得論の専門家が教える「英語の正しい学習法」』(日本実業出版社)

 どんどん高まる英語のニーズ。大企業での必須の英会話スキルから幼児教育、大学受験まで、英語力を求める傾向が年々高まっている。日本語を介さず、すらすらと英語で考えながら話せたら――そんな願いを持つ人は決して少なくないはずだ。そんなニーズの高まりと共に多くの英会話関連の書籍が多数出版されているなかで、現在特にヒットしているのが『英語が日本語みたいに出てくる頭の作り方』(日本実業出版社)である。

 私たちは学生生活から長期間英語を学んできたにもかかわらず、いざ外国人と英語でコミュニケーションをとろうとすると、「英語が出てこない」、「とっさに言葉が詰まってしまう」という経験をした人は多いことだろう。

 試し読み漫画の中でも描かれているが、英語での会議に参加している主人公が、周りの話す英語がほぼ理解できず、まるでギャンブルのように適当に答えてしまうという場面がある。その結果、場が凍りつき気まずい状況に。この場面は英語学習はしていても身に付かないと嘆く多くの方にとってはリアルな状況である。本書ではそうならないための英語学習の「迷信」と正しい「方法」を明快に示してくれている。

■『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方』を漫画で試し読み

 本書の著者である川﨑あゆみ氏は、日本人が効率よく英語を習得するための方法を追求したプロフェッショナルであり、「第二言語習得論」と「コミュニケーション学」を融合した科学的かつ理論的な背景に基づいているメソッドを紹介している。「正しい学び方を学ぶことで英語力が劇的にアップする」というのは、まさにこの理論的背景に支えられたものである。

 多くの英語学習法では、使えるフレーズなどを覚えるためのテクニックを教えるものが多数ある。ただ、それでは挨拶といった定型での言葉は覚えられたしても、英語習得の「本質」にはならないと説明する。英語を習得するには、単に知識の積み重ねではなく、「インプットとアウトプットのバランス」、「モチベーション」、「自身の目標に合わせた学び方の選択や軌道修正」が大切だと説く。

 その中で本書では「自分ごと化」「間違える」「自動化」という3つのポイントが大切であると紹介されていて、それにより「英語を自由に使いこなせる状態」になるそうだ。

 詳しくは本書を読んでいただきたいが、「自動化」とは、英語を日本語と同じくらい自然に出てくるような状態を意味する。そのためには、繰り返し英語に触れ、英語の回路を脳内に築く必要があるという。この回路とは、日本語から英語への翻訳というプロセスを省略し、直接英語を処理できる「じぶん英語」をつくることにつながるという。

 この書籍では「じぶん英語」というキーワードが頻繁に登場し、「じぶん英語」を育てることの重要性が示されている。これは、自分の中に蓄積された英語の知識や経験を、ネイティブのように自分の一部として使いこなすことを指している。私たちが「じぶん英語」を育てるためには、間違えることを恐れずに、実際に英語を使ってみる経験を積み重ねることが重要なのだ。

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