【漫画】オタクに優しいギャルに私はなる! かつてぼっちだった女子高生の奮闘にXで拍手喝采
――約7万のいいねが集まっていますが、ご自身としてはいかがですか?
sugar.:ありがたいですし、面白い作品が描けたという安心感も大きいですね。作品の宣伝という側面もあるので出版社さんにも貢献できたかなと。
――作品の着想についてもお聞かせください。
sugar.:「ツイ4」さんでの連載ということで、広い読者に届けるためにもトレンドのジャンルから題材を選びました。「オタクに優しいギャル」というジャンルは既に多種多様なキャラクターがいるので、そのなかで戦うなら自分は少し裏をかく方がいいと感じたんですよ。
だから見た目はイメージ通りのギャルだけど中身は違うという主人公になりました。毎日Xで読んでもらう作品なので、みんなから愛されるキャラを目指しています。
――連載にあたって取材などもされたのでしょうか?
sugar.:「垢抜け」やオタク趣味をどう隠しながら接するかについては、友人にヒアリングしました。あとは腐女子の先人が「社会でどう生きるか?」という文章をネットに残してい、それも参考にしています。
――現在はオタクとギャルの文化距離も縮まっているようにも感じます。
sugar.:「オタクだからキモい」という時代ではないと思いますね。主人公・あいりの設定は若い時に偏見がまだ残っていた20代後半~30代くらいの読者をイメージしてるんですよ。彼女が今の環境で受け入れられるという物語なんです。だから主人公だけ時代に追いついてない感じです。
――あいりが石野と心を通わせるラストも印象的でした。
sugar.:決めのシーンなので力を入れて書きましたね。デフォルメして書いていると感情の機微が表情から読み取れないので、言葉選びや背景を工夫した自分でも好きなシーンのひとつです。
――自身の絵柄はどんな作家から影響を受けました?
sugar.:以前は細かく描き込んでいたのですが、西島大介さんの少ない線で描くイラストのインパクトが大きかったですね。デフォルメされたキャラなのに物語はシリアス、というギャップが魅力的で。それから「自分もこんな作品を描きたい」と今の絵柄を試し始めました。今は「可愛い絵柄を描きたい」と「面白い物語を作りたい」という気持ちが等しくありますね。
――今後『オタクに優しいギャルに私はなる!』はどう展開していきますか?
sugar.:みんなのタイムライン上で「お昼の顔」みたいな作品になったらいいなと思っています。より多くの読者の方の心に何かを残すのが僕の人生の課題なので、そのためにも力を付けていければ。