『凪のお暇』物価高の今だからこそ真似したい! 作中に登場した“節約料理”の数々
約1年の休載を経て、「月刊エレガンスイブ」(秋田書店)で連載を再開した『凪のお暇』。“人生リセットコメディ”というキャッチフレーズの本作主人公、大島凪の唯一の趣味は節約で、作中には様々な節約術やコスパレシピが登場する。本稿では、物価高でスーパー等の食品類が軒並み値上げする今だからこそ参考にしたい、節約術やプチプラレシピをピックアップして紹介しよう。
小麦粉と鶏ガラスープの素があればOK! すいとん汁
まず、最初に紹介するのがすいとん汁だ。職場で倒れた凪が都心2LDKのマンションを引き払い、郊外6畳一間に引っ越して最初に作ったレシピで、とにかくまっさらになりたくて服や家具を何もかも断捨離した、という彼女の心理状況を象徴する料理となっている。
レシピは、カップ一杯の小麦粉に水を加えてよくこね、団子のたねを作る。鍋にどんぶり一杯の水を沸かし、鶏ガラスープと塩コショウで味付け、水で濡らした手で先ほどこねた小麦粉をちぎって投入し煮立たせるだけのシンプルなもの。もし、冷蔵庫に何か野菜が余っている場合は、それを好みの大きさに切って入れても具沢山でおいしい。ちなみに、凪は自宅で育てている豆苗をざく切りにし入れていた。豆苗は根を水に浸しておくと新芽が生えて成長するが、コミックでは凪が豆苗を2~3回は再利用して育てるという描写もあり、かなりの節約徹底ぶりだ。
パーティーやおやつにも! 満足度の高いスイーツたち
作中では、彼女がお暇中に出会う、クセの強いアパートの隣人たちのオリジナルレシピも登場する。中でも、使えそうなのが、上の階に住むおばあちゃんがご馳走してくれたパンの耳のチョコポッキーだ。
このおばあちゃんは初登場がみすぼらしい身なりで自販機の小銭を漁る姿だったのだが、外に落ちてしまったモモヒキを拾って届けた際に、お礼として自宅に招待される。そこで、実は映画好きで、自宅に立派なホームシアターを備えており、レンタルビデオ店を活用しながら毎日あらゆるジャンルの映画を楽しんでいるという。この人の映画のお供がパン屋からもらったパンの耳で作るチョコポッキーだ。レシピは揚げたパンの耳に、たっぷりナッツとくるみを練り込んだチョコをたっぷりつければ出来上がり。おいしいパン屋さんのパンを使うのがポイントらしいが、普通に市販の食パンの耳で作って、チョコに混ぜる具材を自分の好きな具材(ナッツはもちろん製菓用のカラーシュガーなどを使っても良さそう)にアレンジしてみても楽しめそうだ。