エミー賞受賞ドラマ『神の雫』山下智久演じた「遠峰一青」ってどんな人物? 壮絶すぎる原作エピソード
国際エミー賞を受賞したドラマ版「神の雫(しずく)/Drops of God」。本作で大きく話題になったのが、原作の主人公・神咲雫が外国人女性となり、そのライバル役としての登場だった遠峰一青が主人公になった点、そしてその遠峰役を山下智久が演じたことだ。
原作では、常軌を逸したワインへの執着ぶりや幼少期の壮絶エピソード、「若手の凄腕ワイン評論家」ならではの苦悩も描かれていた遠峰。原作内での彼にまつわるエピソードをピックアップして紹介したい。
ワインのためなら命も捧げる!常軌を逸した狂気の愛情表現
主人公である雫のライバル役として登場する遠峰一青は、作中国内で有数の天才ワイン評論家で、新進気鋭のイケメン実業家として描かれている。その証拠に、ワインセミナーをひらけば、たくさんのお金持ちや、彼目当てのマダム、若い女性でセミナーはいつも満杯。ワインの輸入販売を行うサイオン・コーポレーション社長の西園寺マキも、遠峰のパトロンとして彼を全力で支援を行うほどだ。
新進気鋭の若手評論家としてメディアでとりあげられ、高級マンションに住み豪華な食事と一流ワインのマリアージュを楽しむ。一見優雅に見えるが、ワインティスティングと「神の雫」にかける情熱は常人の域を超えている。
たとえば、毎夜行うブラインドテイスティングのトレーニングだ。自宅のテーブルに数十個のワイングラスをセットし、それぞれ銘柄や年代の異なるワインをセット。それをテイスティングして夜な夜なトレーニングを重ねているのだ。
また、のちに妻となるローランとの出会いも鮮烈だ。神の雫の候補となるワインを探しにタクラマカン砂漠(!)まで行きピンチに陥る。ガイドとして同行していたローランが見つけたワインを飲み、それを「神の雫」解明のヒントとするのだ。さらに、別のエピソードでは、海底に沈んだワインを求めダイビングを行い窮地に陥るシーンも!ワインのためならどんな秘境や過酷な場所にも訪れようとする、脅威の執念なのだ。