ガンダムSEED、頭文字D、NARUTO……続編で“前作の主人公”どう描く? 新主人公とのパワーバランスは?
前作主人公と続編主人公の調和がうまく取れた作品は?
前作主人公と続編主人公とのパワーバランスがうまくいっているのが、『頭文字D』の続編『MFゴースト』だ。前作の主人公・藤原拓海は続編の主人公・片桐夏向の先生というポジション。藤原自身の姿は作中に出てこずキャラ同士の話の中に出てくるのみだが、前作の主人公をサラッと引退させて後進を育てているところがいい塩梅だ。レース中の事故によって大怪我を負い一線を退いたというのも、前作主人公の株を下げることのない設定と言える。
ただ前作で藤原と共に熱いレースを繰り広げたほかの人気キャラクターたちが、続編では普通のおっさんになっていることにショックを受けているファンも見受けられた。続編の設定上仕方ないことではあるが、前作に思い入れがあるとやはり少し寂しさを感じてしまう。
主人公の変更がうまくいっている作品としては、他にも『ジョジョの奇妙な冒険』が挙げられていた。『ジョジョの奇妙な冒険』については新作が作られるたびに主人公が変わっているが、ネット上でも「前作主人公とのバランスがかなり上手く取れている」と評価されている。
作品によって描かれ方は様々だが、続編での前作主人公の立ち位置はシリーズファンにとっても見所のひとつ。前作主人公への思い入れもあるだけに、続編での扱いについては慎重におこなわなければいけないようだ。