油断、毒、冬の気候……『葬送のフリーレン』で冒険者たちの命を奪った“死因”を考える

『葬送のフリーレン』冒険者たちの“死因”を考える

 毒による死亡率もあなどれない。第27話でフェルンがハイターから聞いた話によると「冒険者の死因の二割は毒」だそう。実際、シュタルクが毒性生物に噛まれてしまったとき、状態を見た神父が放った言葉は「手遅れですね。数時間後には脳が溶け始め鼻から全部流れ出て死にます」という恐ろしいものだった。毒の種類の分析は本来僧侶の魔法であるため、僧侶以外は毒に対してあまり知識がなく、手持ちの毒消しでは効かない場合も。僧侶が相当な手練れでもない限り手遅れになる、まさに不治のようなものとして恐れられているのが”毒”なのである。

 冒険者たちが闘うのは、魔族や魔物だけではない。天災や自分自身の油断の心など、あらゆる危険と闘いながら冒険を進めている。現実世界と照らし合わせても納得感のある危険がしっかりと描かれている本作。今後フリーレンたちにはどのような危険が待ち受けているのか、行く末を見守っていきたい。

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