感動作からトラウマ作品まで! 『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』公開前にチェックしたい大長編

新作公開前にチェックしたい『ドラえもん』大長編

 毎年3月に新作が公開される『映画ドラえもん』。2024年は藤子・F・不二雄生誕90周年記念作品として、『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』が公開予定だ。シリーズとしては43作品目にあたる。そこで今回は、ファンからの評価が高い『映画ドラえもん』の作品を紹介していこう。

ハンカチなしでは見られない! 号泣する感動作品

 まずは2016年に公開された『新・のび太の日本誕生』だ。物語は、のび太ら5人が7万年前の日本へと壮大な家出をするところから始まる。一旦家に戻ったところ、時空乱流に巻き込まれてしまった原始人の少年・ククルと現代で出会ってしまう。ククルの家族がいるヒカリ族がピンチに陥っていることを知ったのび太たちは、彼の家族を襲った精霊王ギガゾンビやクラヤミ族と戦うことになる。

 本作は、1989年に公開された『映画ドラえもん のび太の日本誕生』のリメイク作品にあたる。ファンからは「本筋は変わらないのに号泣した」「シリーズのなかで、唯一旧作を越えた作品」と評価が高い。また、仲間や家族との絆だけでなく、子どもたちの自由や独立、それに伴う葛藤も描かれており、「映画を見るだけで考えが深くなる」と評する声もある。

 旧作の『映画ドラえもん』シリーズには、ほかにも名作がある。そのうちの1作が、1986年に公開された『のび太と鉄人兵団』だ。のび太の家の庭に降ってきた強大な機械のパーツを組み立てると、巨大なロボットができあがった。実はそのロボットは、地球征服を企むメカトピアのもの。のび太たちが出会ったリルルという少女も、メカトピアからやってきた少女型ロボットなのだった。

 2011年には『新・のび太と鉄人兵団』も公開されたが、「やはり旧作の方が好き」「最高傑作だと思う」と評価するファンも少なくない。特に本作はヒロイン・リルルが魅力的で、「リルルというヒロイン像は長編映画でなければ描けない存在」と評価する声もある。また、キャラクターが一人ひとりが生き生きと描かれており、なかでもしずかちゃんの存在が大きい。「しずかちゃんとリルルが主役でいいよ」とするファンもいるほどだ。

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