『ドラえもん』のび太のパパとママ、出会いは“超マンガ的”だった? 国民的キャラ夫婦の馴れ初めに注目

国民的アニメの“夫婦”、馴れ初めは?

 本日2月15日は、国民的アニメ『ドラえもん』のメインキャラクター、野比のび太のパパ(のび助)とママ(玉子)が出会った記念日だ。

 ふたりの出会いのエピソードが描かれているのは、コミックス43巻に収録された「のび太が消えちゃう?」の回。これが非常にマンガ的で、今やお約束といえる「制服姿のふたりが曲がり角でぶつかる」という展開だ。玉子はそのときに定期券を落とし、のび助が追いかけてそれを届けたことをきっかけに、関係が進展していった。

 現実の人生にも言えることだが、このような偶然の出会いによって後にのび太が生まれ、ノビスケが生まれ、セワシが生まれ、ドラえもんが現代に送り込まれる……という物語が広がったと考えると、なかなか感慨深いものがある。

 それでは、その他の国民的アニメの”夫婦”はどのように出会ったのか。『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし&みさえ夫妻も野比家と近く、みさえが落としたハート柄のハンカチをひろしが拾ったことが、出会いのきっかけだ。

 ちなみに、このエピソードは作中で、タイムマシンに乗って過去を訪れた、しんのすけ率いる「カスカベタイムパトロール隊」の手により改変されている(2010年4月16日放送「カスカベタイムパトロール隊 オラ誕生のヒミツだゾ」)。しんのすけがみさえのハンカチを拾ってしまったため、ひろしとの出会いのきっかけが失われて「このままではしんのすけが生まれない」という危機に。結果として、ひろしがみさえを暴漢から救う、という少しカッコいい出会いに書き換えられた。

 『ちびまる子ちゃん』のひろし&すみれ夫妻は、「友人の紹介」というそれほどドラマチックとは言い難い出会いだ。しかし、二人が結ばれるまでのエピソード(1991年3月10日放送の「口笛が聞こえる」)がなんとも味わい深く、いまもファンの心に刻まれている。失恋から立ち直れていないすみれと、シャイだが懐が深いひろしの出会いは、意外と心温まる話が多い『ちびまる子ちゃん』のなかでも出色のエピソードなので、ぜひチェックしてみよう。マンガで読むならコミックス4巻に収録されている。

 その他作品だと、『サザエさん』のサザエとマスオはお見合いで出会っている。昭和30年代当時において貴重な行楽の場だったデパートの食堂で行われたため、周囲の客に祝福されるというエピソードだった。また、『天才バカボン』のパパとママが出会ったのは大学生時代。名門女子大に通うママにパパが恋をして、ススキを片手に「わしはきみをス ス ス ス ススキなのだ!!」と告白したのが出会いの日だ。

 国民的アニメ&コミックで誰もが知る夫婦でも、意外と知らない馴れ初め。これを踏まえて作品を観てみると、「一家」の見え方に深みが出るかもしれない。

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