『学校へ行こう!』や『ドラゴンボール』の影響も! 『ヒロアカ』のサブタイトル、どれが好き?

『ヒロアカ』秀逸なサブタイトル

 シリーズ世界累計発行部数8500万部を突破した、堀越耕平による大人気コミック『僕のヒーローアカデミア』(以降『ヒロアカ』)。同作を語るときに欠かせないのが、さまざまな工夫がなされたサブタイトルだ。『ヒロアカ』ファンなら、自分だけのお気に入りのサブタイトルがあるのではないだろうか。今回は、そんな秀作揃いの『ヒロアカ』サブタイトルの中から、特にオススメのものを紹介していこう。

バラエティ番組のオマージュ「未成年の主張」

 『ヒロアカ』のサブタイトルの中でも有名なのが、原作324話「未成年の主張」。かつて放送されていた大人気バラエティ番組『学校へ行こう!』では、アイドルグループ・V6が直接学校などへ出向いて生徒たちと様々な企画を実行していた。その企画のひとつに同名の名物コーナーがあったのを記憶している方も多いだろう。

 TVでは学校の屋上で学生が叫んでいたが、作中では麗日お茶子が屋上から叫んでいる。さらに『学校へ行こう!』のカメラワークそっくりに描くほどのオマージュぶり。お茶子の叫びは「ここを彼のヒーローアカデミアでいさせて下さい」とお願いする言葉で締めくくられており、見事なタイトル回収となった。

アメコミテイストも大好評!

 また、キャラクターの名前の後に「:オリジン」や「:ライジング」が付けられたサブタイトル回のファンも多いだろう。起源を意味する言葉“オリジン”が付けられた回は、キャラクターがヒーローやヴィランとなったきっかけを描いた回であり、その名の通り原点を示している。この「:オリジン」回を持つ緑谷出久・爆豪勝己・轟焦凍の3人は“オリジン組”と呼ばれるヒーローで、主役級のキャラクターたちだ。

 また、上昇を意味する“ライジング”が付けられた回では、キャラクターの成長や飛躍が描かれている。これらの表現は日本人にはあまり馴染みがないが、アメリカン・コミック(アメコミ)ではよく用いられるサブタイトルだったりする。ヒロアカはタイトルだけでなく、作中にもたくさんのアメコミテイストが詰め込まれているのも見どころだろう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる