【重版情報】イギリス文化研究の入門書に最適の一冊『愛と戦いのイギリス文化史 1951―2010年』が再度重版

イギリス文化研究の入門書に最適の一冊が重版へ

 現代イギリス文化について語りつくす一冊、『愛と戦いのイギリス文化史 1951―2010年』(慶應義塾大学出版会)が重版となることがわかった。

 2011年9月に発売された本書は、『愛と戦いのイギリス文化史1900-1950年』の続編となっており、冷戦、ビートルズ、サッカー、パンク、映画、王室、サッチャー、YBA、そしてグローバリゼーションなど、1951―2010年までの現代イギリス文化について領域横断的に語りつくす内容となっている。コラム、図版、年表、文献案内など付録も充実し、イギリス文化研究の入門書に最適の一冊だ。

■収録内容
はじめに

序章1 1951年――イギリス祭の「国民」表象
序章2 文化とは何か――20世紀後半イギリスの文化と社会

第Ⅰ部 階級・くらし・教育
第1章 ロンドン・アイからダブル・アイへ――1950年代の若者たち、そして労働者たち
第2章 文化としてのストライキ――1970年代の労働運動
第3章 教育市場の「ヒストリー・ボーイズ」――メリトクラシー/ペアレントクラシー
第4章 芸術とコミュニティ――「創造」というマーケット

第Ⅱ部 ポピュラー・カルチャー
第5章 テレンス・コンランの食と住のデザイン――「スープ・キッチン」と「ハビタ」 をめぐって
第6章 ビートルズ――時代と階級・言葉と身体力・セクシュアリティ
第7章 かくも長き異境のくらし――ジョージ・ベストとマンチェスター・ユナイテッドの日々
第8章 スクール・オヴ・パンク――パンク・サブカルチャー再考

第Ⅲ部 からだ・性・福祉
第9章 「母性愛」の精神分析――ボウルビズムのイデオロギーをめぐって
第10章 「トップ・ガールズ」のフェミニズム――キャリル・チャーチルの仕事をめぐって
第11章 「同性愛」と「寛容な社会」――解放と容認の時代?
第12章 ブリタニア病院を立て直せるか――からだ、医療、福祉をめぐる諷刺と論争

第Ⅳ部 メディア
第13章 イギリス「国民」の肖像――ドキュメンタリー運動からニュー・ウェイヴまで
第14章 王室とメディア――国民統合の装置としての王室祭儀
第15章 ブリジット・ジョーンズの「自由」――サッチャリズムとポスト・フォーディズムの行方
第16章 YBAの時代――イギリス現代美術と「センセイション」

第Ⅴ部 グローバル/ローカル
第17章 イギリスの対外文化政策――冷戦、脱植民地化、そしてヨーロッパ
第18章 ベケット、ナボコフ、そして文化冷戦――「モダニズム文学」の制度化
第19章 煉瓦とコンクリート――セント・パンクラス駅再開発からグローバリゼーションへ
第20章 イギリスの解体――ウェールズ、炭坑、新自由主義
第21章 多文化主義、(新)自由主義、テロリズム――ハニフ・クレイシと現代英国の文化闘争

終章 2000年代へ――新ミレニアムの門口で

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参考文献 
イギリス文化史年表 
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索引 

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