映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』期待は告白シーン 服部平次と遠山和葉“すれ違い”の歴史から考察

『名探偵コナン』30周年企画が凄い

 

  『名探偵コナン』のファンたちが、今もっとも熱い視線を向けているのが服部平次と遠山和葉だ。今年4月公開予定の劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』で、彼らの関係性が一気に進展するのではないかと予想されている。

  というのも2人はお互いが相手に想いを寄せながらも、一向に関係が進展しない“両片想い”の状態であり続けてきたからだ。

  平次と和葉の甘酸っぱくももどかしい関係性を振り返ると、その歴史はすでに20年以上の積み重ねがある。まず和葉が初登場したのは、原作の19巻に収録された「浪花の連続殺人事件」のことで、表向きは腐れ縁の幼馴染みという関係だった。

  その後2人が登場するたびに、どう見ても恋愛感情としか読み取れない描写が追加されていき、28巻の「そして人魚はいなくなった」では大きな転機が到来。命のピンチにさらされた際、平次が和葉のことを「絶対に死なせたらアカン」女と意識するようになったのだ。

  そして38巻の「服部平次絶体絶命!」では、2人一緒に監禁されてしまいふたたび命の危機に陥ることに。そこで平次は犯人に対して、“和葉に一言遺したい”と思わせぶりな言葉を言いながら時間稼ぎを行うのだった。結局その言葉が放たれることはなかったものの、ついに告白の時が来たのかと盛り上がった人も多かったことだろう。しかし命が助かった後、平次は結局話を誤魔化し、和葉から痛烈な平手打ちを食らっていた。

  この時点で、もう結ばれるまで秒読みのようにも見えるのだが、そう順調には事は進まない。たとえば47巻の「コナン・平次の推理マジック」では、平次が和葉のことを「子分」だと思っていると言い出し、思わず脱力させられる一幕があった。その一方で別のエピソードでは、和葉が平次に思い切って直球の告白を行うも、すれ違いが起きてしまう……という展開もあり、情熱的な和葉とは裏腹に平次は“鈍感系男子”としての道を歩むのだった。

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