『ちいかわ』に『風の谷のナウシカ』……なんかアニメと違くない? 原作とのギャップに驚いた作品3選
漫画が原作となっているアニメは数多くあるが、よく話題になるのはアニメ化が実現したことで、原作ファンから声優のキャスティングなどについて「イメージと違う」といった声が出るパターン。しかし中には、アニメにハマってから原作漫画に手を出すというパターンもあるだろう。その結果、アニメとのあまりの違いに戸惑う読者も多いようだ。今回は、アニメを見た後に原作を読んで違和感を覚えた作品を3つ紹介しよう。
原作の前半部分だけだった『風の谷のナウシカ』
まず紹介するのは、1984年に公開された言わずと知れたスタジオジブリの名作アニメ映画『風の谷のナウシカ』。映画のエンディングは、風の谷へ突進する王蟲の群れをナウシカが食い止めたところで終わる。
しかしこのストーリーは、実は原作漫画全7巻の中でのおよそ2巻までの部分であり、残り5巻分もの続きがあるのだ。むしろここから物語が展開していくと言ってもいいぐらいだろう。
一応ハッピーエンドとなった映画と違い、その後も戦争に巻き込まれていくナウシカ。世界の秘密やそれを知ったナウシカの決断など、シビアな展開が続く原作に「難解すぎる」「たしかにこの展開は子供も見る映画にはできない」との声が上がっていた。その一方で「続編を待ち続けてる」「映画1本にはまとめられないよね」との声も寄せられている。
一体『ちいかわ』たちは何と戦っているのか……
また、『ちいかわ』も原作漫画とアニメの違いに大いに驚かされる。『ちいかわ』と言えば“なんか小さくてかわいいやつ”の通称がタイトルの由来であり、その名の通り丸々もふもふとしたかわいらしいキャラクターが印象的。さらにアニメではかわいい声があてられ、非常にファンシーな作品となっている。
しかしXで連載されている原作漫画はというと、見た目のかわいらしさはそのままだが、作品全体に漂う雰囲気には何やら不穏な影が……。ちいかわたちは討伐と呼ばれる戦いに勝って得た報酬で生活をしているが、この討伐には謎が多い。
もともと討伐対象であった敵だけでなく、突然変異で姿が変わってしまったキャラクターが襲って来るケースも。さらにこの敵はかつて仲良くなったあの子では!? という描写もあり、ちいかわたちが一体何と戦っているのかという点は深い闇も感じる。
また、2023年3月より連載された「島編」では、島民がケガを負った友人を救うため永遠のいのちが手に入るとされる人魚の肉を求めるストーリーがある。島民が人魚を襲って運ぶ描写を見ながら「さすがに食べないよね……」と思いきや、次のストーリーにはしっかりと“煮付け”が登場。大きな話題になった。