『このミス』大賞受賞作 AIベンチャー起業家が描く古代エジプトミステリー『ファラオの密室』
第22回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作 『ファラオの密室』が2024年1月9日に宝島社より発売される。
本書は、主人公の神官・セティがミイラになって蘇り、自分が死んだ理由を解き明かしていく、古代エジプトの信仰を背景に描かれる本格ミステリー。
選考委員から、「これだけ野心的な設定を用意して、壮大な物語をきちんと着地させた点を高く評価」「奇想天外な謎作りといい友情溢れる人間関係劇といい大賞の価値あり」「読ませるポイントが随所に用意されている。古代エジプトに興味をもてない方々もぜひ読んでほしい」と高い評価を得て、大賞に選ばれた作品だ。
■著者コメント
光り輝く黄金の仮面、巨大なピラミッド、死者の書を携えて埋葬されたミイラたち……古代エジプトには、死後の世界への憧れとロマンが満ち溢れています。こうしたイメージが先行する一方で、盗掘や聖刻文字の難解さにより 、未だ多くのことが謎に包まれています。当時の人々が何を考え、どのように暮らしていたか。限られた史料から 、今も究明の試みが続いています。
調べるうち、私もこの未知と謎にすっかり魅了され、空想の翼が羽ばたく舞台にふさわしいと確信しました。どうかご一読いただき、その魅力を共有できれば嬉しいです。
■プロフィール
白川尚史(しらかわ・なおふみ)
1989年、神奈川県横浜市生まれ。東京都渋谷区在住。弁理士。東京大学工学部卒業。在学中は松尾研究室に所属し、機械学習を学ぶ。2012年に株式会社AppReSearch(現・株式会社PKSHA Technology)を設立し、代表取締役に就任。2020年に退任し、現在はマネックスグループ取締役兼執行役。プライベートでは子育てに奮闘する、一児の父。
■書誌情報
ファラオの密室
著者:白川 尚史
発売日:2024年1月9日
価格:1,650円(税込)
ページ数:328P
ISBN:978-4-299-04931-5