『SPY×FAMILY』黄昏が所属する「西国情報局」は人材の宝庫? 情報屋から管理官まで、愛すべきキャラ多数
大人気漫画&アニメ『SPY×FAMILY』の原作10巻で、本作の主人公“黄昏”(ロイド・フォージャー)の幼少期の壮絶な体験やスパイになったきっかけが判明した。今後ストーリーが佳境に向かうにつれて、よりキャラクターの過去やパーソナルな一面にも焦点が当たっていくのではないかと感じさせる展開だ。そこで本稿では、黄昏を語る上で欠かせない仕事仲間=「西国情報局」の関係者や諜報員たちについて掘り下げて紹介したい。
どんな無茶振りにも120点で応える黄昏の良き相棒 情報屋フランキー
連載の当初から登場し、もっとも黄昏に近しい存在といえば情報家のフランキーだ。1巻では、イーデン校の入学願書と受験票、そして入学試験問題までも入手して黄昏をサポート。さらに、筆記試験合格後の2次試験・三者面談で妻役が必要になると黄昏から頼まれ女装まで披露した。
アーニャから「このははやだ」と言われてしまうのだが、その後もまったくフォージャー家との関係が悪くなることもなく、飼い犬ボンドのペットシッターも進んで請け負う献身ぶりには感心してしまう。
ここまでは、お茶目で飄々とした人物の印象だが、徐々に殺伐としていく西国と東国の戦況の中で、敏腕情報屋としての彼の活躍に期待だ。
敏腕女諜報員だが、黄昏への恋心が怖すぎる 夜帷
コミック内で黄昏との絡みがよく見られるもう1人が、5巻から登場した西国の諜報機関WISEの諜報員フィオナ・フロストこと、コードネーム“夜帷”。登場話から「毒婦、冷血、鉄面皮」や「眉ひとつ動かさず任務に執着する彼女は気味悪がられていた」などかなり辛辣な描かれ方だが、実は黄昏に恋心を抱いており、その強さがかえって不気味さを強烈にしている。
彼女の登場回では、管理官に、黄昏の妻役を今からでも自分にしてほしいと進言。管理官がやんわり断ると、「ファージャー夫人がリタイアされた場合は仕方ないですよね」と凄み、管理官が慌てて注意するほどだ。
実はフィオナの願いは「黄昏のお嫁さんになること」なのだ。そのため、管理官と話したその足で、ヨルが一人留守番をするフォージャー家へ家庭訪問を実行。夫婦生活やヨルの身辺を探ろうとするが、心が読めるアーニャには、その狙いがばれており、拒絶されかえってファージャー家の家族の絆を見せつけられてしまうことに。
その後も、必要とされれば妻になれると、さまざまな任務を頑張るものの、黄昏からは「夜帷は自分のやり方に不満がある」と勘違いされ、まったく恋心は伝わらない。
最新刊12巻では、東国のスパイによって持ち去られた機密情報を巡って黄昏がピンチに陥り、彼女がその現場に鉢合わせることに。夜帷の気持ちが伝わり、黄昏と結ばれる日は果たしてくるだろうか。