『進撃の巨人』ヒストリアの子どもをめぐる謎……ファンが激論交わす「エレン父親説」とは

『進撃の巨人』ファンが激論のエレン父親説

※本稿は『進撃の巨人』の結末に関する内容を含みます。ネタバレにご注意ください。

  原作に続き、TVアニメシリーズでも完結を迎えた『進撃の巨人』。アニメ版で最終回の描写が補完されたことで、ほとんどの謎が解き明かされたが、それでもまだファンのあいだではさまざまな考察が行われている。なかでも議論が絶えないのが、ヒストリア・レイスが終盤で産んだ子どもに関するミステリーだ。

  元々ヒストリアはクリスタ・レンズという偽名を使っており、エレン・イェーガーなどと同じ104期訓練兵団の一員だった。なぜ真の名前を隠していたかというと、パラディ島の秘密を知る“真の王家”レイス家の当主と使用人のあいだに産まれた子だったからだ。その後、革命をきっかけにヒストリアは真の名前を世間に公表し、女王の座に就いた。

  問題はここからの描写だ。ヒストリアが政争に巻き込まれていくと共に、なぜか彼女の内面が描かれる機会が激減していく。「王家の血」に特別な力があることが判明し、ヒストリアに子どもを作らせるという計画が立ち上がるなか、本人の心情についてはほとんど触れられないまま、出産に至っている。

  ヒストリアはあくまで自分の意志で出産を決断したようだが、詳細は明かされていない。そしてその子どもの父親は、小さな牧場で暮らしていた頃、近所に住んでいた少年だと説明されている。かつてはヒストリアにかまってもらうため、石を投げていた悪童だったが、その後反省し、彼女が運営する孤児院に勤務。やがてヒストリアが彼の正体に気づき、伴侶に選んだという。

  公式ファンブック『進撃の巨人 キャラクター名鑑 FINAL』でも、子どもの出生に関して「ヒストリアとその幼なじみの間に生まれた娘」と説明されているため、考察の余地は存在しないようにも見える。

  しかしその一方で、作中の描写が謎めいていることも確かだろう。ヒストリアと幼馴染みの男性が仲睦まじく接している様子は一切描かれていない。それどころか、妊娠中の表情には笑顔すら浮かんでいなかった。

  そこから同作のファンのあいだでは、「ヒストリアがエレンの子どもを身ごもっていたのではないか」という説が議論されている。

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