脳科学者・中野信子が提唱する「運のいい人」になるための科学的な方法とは?

中野信子『運のいい人』レビュー

 運がいい人には共通した考え方や行動パターンがあるのです。運をよくするための振る舞いがあるのです。運はコントロールできるのです。

 そう記されているのが、累計発行部数13万部を突破し、各所で話題となっている新著『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(サンマーク出版)だ。メディアに旺盛に出演し、ベストセラーを次々に生み出す脳科学者の中野信子氏が、科学的見地から「運のいい人」になるための考え方や行動パターンを紹介している。

 しかし、努力や才能と違って不確定な「運」を、どのように自分のものとするのか。まず本書では前提として、私たちの脳はどのように運の善し悪しを捉えるかに着目している。他人から「運がいい」と呼ばれる人の脳を改めて注視してみると、幸運をより多くキャッチすることができ、さらには降りかかった不運を幸運に変えられる力を持っているのだという。仮に人々に幸運·不運が平等の確率で降り注いだとしても、そこで遭遇した出来事をどのように捉えるかによって、それぞれの生き方は変わっていくのだ。一つひとつの出来事は些細なことであっても、あとから大きな差になってくるのである。

 そこで本書では科学的な見地から、運のいい人の特徴を洗い出している。いくつか事例を挙げれば、次のような心がけをすることで変わってくるのだという。

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