『東京リベンジャーズ』悪役なのに憎めない、「灰谷兄弟」が絶大な人気を誇るワケ

圧倒的な強さ、他に類を見ない自由さがカリスマ性を強調

　唯一無二の存在感を誇る灰谷兄弟。チームに属さない自由さと信念の強さに、数多くの男たちは魅力を覚えるのだろう。

　凶暴性が高く、幼き頃からその名を轟かせた脅威は並大抵の人間では考えられぬほど。どのチームにも優遇される実力だ。異様なまでのブッ飛び具合は、もしかすると天性のものなのかもしれない。

　蘭も竜胆も、界隈ではルックスも含めてひときわ目立っている。ただ強くて極悪（きわ）めただけではなく、六本木という都会に恥じないスタイリッシュさ。東京卍會の三ツ谷も憧れを抱いたほどのオーラを放つため、同性に好かれる2人は本物のカリスマと言えよう。

　誰もが恐れる不良だが、2人は常に刺激を追い求める少年のような可愛らしさもある。狂気の裏に潜むピュアな顔、そして溢れる兄弟愛がたまらなく魅力的なのだ。

人々を虜にする灰谷兄弟はまさに「人たらし」かも

　六本木の人間だけではなく、敵対する人間や読者をも虜にする灰谷兄弟。なんとも罪な存在だ。彼らへ向けた「カリスマ」という言葉は、一般人さえ巻きこむ煌めきを象徴している。

　作者なりに考察をしたが、一言でまとめると灰谷兄弟は「他に類を見ない個性派」。輝き続ける理由は独自の個性とそれを貫く姿勢にある。人たらしの蘭と竜胆につかまってしまえばもう最後。きっとあなたも幼き頃の三ツ谷のように、彼らへ憧れのまなざしを向けてしまうことだろう。