『ガンダム』主人公、精神崩壊は仕方ない……最もハードな生き方をしたのは誰?
家族に恵まれなかった主人公たち
精神崩壊したことで有名な『機動戦士Zガンダム』のカミーユ・ビダンこそが、最も悲惨な人生を送っていると考えるファンも多いようだ。カミーユの置かれた家庭環境はかなり複雑なもので、いわゆる「親ガチャ」失敗のパターンであった。
父親が若い女性と不倫し、母親はそれを知りながら仕事に没頭する日々。両親から愛情を受けられなかった孤独からか、カミーユ自身は感情の起伏が激しすぎる一面を持っていた。そんなカミーユの不安定な精神状態は、Zガンダム搭載のバイオセンサーに大きく影響されてしまう。さらに大切な人が次々と死んでしまったことで、結果的に精神を崩壊してしまった。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』では、主人公のスレッタ・マーキュリーが母親にマインドコントロールされて戦いに挑む姿が描かれた。「逃げたら1つ、進めば2つ」という母の教えに縛られてきたスレッタは、人が逃げたくなるような場面でも前向きに進んでいく。視聴者からは「スレッタの明るさが逆に怖い」「瞳孔が開いていて狂気を感じる」などの声が続出した。
こうして見ていくと、『機動戦士ガンダム』シリーズに登場する主人公たちは不幸な境遇に置かれがちであることがわかる。戦争という題材を扱う作品ゆえに、身近な人の死を経験する主人公も少なくない。ネット上では「むしろハードモードじゃないキャラを探す方が難しい」といった意見もみられた。さまざまな逆境を乗り越えようとするからこそ、より逞しく成長できるのかもしれない。
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