『るろうに剣心』作者・和月伸宏監修でアニメがさらに進化!? 雷十太先生のバトルに高まる期待
ガトリング斎の進化に続いて雷十太先生も……
実際に新アニメではこれまでにも、原作を再現しつつ進化を遂げるようなシーンがあった。とくに“ガトリング斎”こと悪徳商人・武田観柳に関わるエピソードは、大胆なアレンジが加えられている。
観柳の代名詞でもあるガトリングガン(回転式機関砲)が出てくる場面では、ユニークなキャラクター性を表現するためのセリフが次々登場。砲撃開始前の「レッツ・ガトリング!」という掛け声や、お縄についた際に「ガトォーッ!」と叫び声をあげる場面が、アニメオリジナルの演出として追加されていた。
さらに極めつけは砲撃中に「ガトガトガト…」と連呼する姿だが、これは宝塚歌劇団雪組のミュージカル版から逆輸入された演出だ。これは原作の続編にあたる『るろうに剣心 ─ 明治剣客浪漫譚 北海道編 ─』でも取り入れられていたため、和月が宝塚版武田観柳からいかに大きな影響を受けたのか分かるだろう。
観柳と雷十太はいずれも強烈な個性をもっており、読者から長年愛されてきたキャラクターだ。だとすると観柳が新アニメで生まれ変わったように、雷十太にも力が入った演出が施されるのではないだろうか。
和月は雷十太に関するシナリオの修正について、バトルシーンにとくに注力したことを明かしていた。その恐るべき戦闘力がどんな風に進化を遂げるのか楽しみだ。