コムドット・ひゅうがの「楽しく生きる秘訣」とは？　人気YouTuberたちが出版界で存在感

　では、普段から自身のチャンネルやSNSで比較的自由に発言できるYouTuberたちだが、なぜ作家活動に勤しむのか。「YouTuber」といった言葉があちこちで聞かれるようになったのはつい最近のこと。小学生や中学生の「なりたい職業」としてYouTuberがランクインしたことが、世間の人びとがYouTuberに興味を示すきっかけになったと考えられる。しかし彼らの主戦場はYouTube。テレビや雑誌に姿を表すのはごくごく一部のYouTuberのみであるため、YouTubeをほとんど見ないユーザーには存在すら知られないのである。

　YouTuberにとって本を出版することは、YouTubeを見ない層へ自身の存在や活動をアピールする絶好のチャンス。とくにYouTubeの枠を越えて活動したいと考える動画クリエイターたちにとって、作家活動は“新しい可能性への一歩”とも考えられる。しかしながら、ひゅうがのエッセイ本は「次なる一歩」という考え方と同時に、自身の若年層ファンに「どのように楽しい人生を送るか」を伝えるものであることもわかる。SNSや友人関係に悩む若年層がいかに明るい未来を進めるか。仲間や家族を大切にするひゅうがだからこその本になったのではないだろうか。

出典：トーハン
https://www.tohan.jp/bestsellers/_202395.html
日販 2022年年間ランキング
https://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2022/12/2022nenkanbest_20221201.pdf