『ダイの大冒険』結局一番強いのは? ダイ、バーン、バラン、ポップを推す声も……

 ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの世界観そのままに、魅力的なキャラとストーリーで今もなお人気の漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』(以下、『ダイの大冒険』)。1989年から1996年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、2度もアニメ化されるという不朽の名作ともいえる漫画だ。ネット上では「『ダイの大冒険』のキャラで一番強いのって結局誰?」という話題が持ち上がっているが、ネット上の考察なども交えてご紹介しよう。

ダントツ1位はやはり主人公のダイ!

 総合力でいうとやはりダントツ1位はダイではないだろうか。勇者に憧れてアバン先生に弟子入りしたダイ。初めての敵であるクロコダインと戦ったときは決して強いとは言い難かったが、戦いを通じて確実に成長を遂げていった。

  父・バランの紋章を左手に発現させた「双竜紋ダイ」の姿になると生身でドルオーラを使えるように。またアバンの必殺技「アバンストラッシュ」とバランの必殺技「ギガブレイク」を融合した「ギガストラッシュ」は、本作の必殺技の中でもカッコいいと人気の技だ。ネット上でも特に最強だと言われているのが、2つの竜の紋章の力を全開にした「竜魔人ダイ」。ラスボスのバーンにさえ「化け物」と言わしめた。

 強さでいうと真・大魔王バーンも外せない最強キャラの一人だ。魔力を攻撃や防御に変えてしまう“光魔の杖”を持つ最強のラスボスである。魔法・攻撃・防御の3つを同時に使用してアバンとラーハルト、ヒムを同時に倒してしまう。最終形態「鬼眼王バーン」は生身の姿を捨て去った最強の強さを持つ形態でダイたちを苦しめた。

 最強キャラでいうとミストバーンの名前を挙げるファンも多いが、ミストバーンは凍れる時の魔法で肉体年齢を止めたバーンの姿のため同一人物と言えなくもない。『ダイの大冒険』で最強キャラを語るのが難しいのは、この「形態」が変わっていくためという点もあるだろう。ダイなら「竜魔人ダイ」、バーンなら「鬼眼王バーン」が最強といったところか。

 ダイの父・バランも最強キャラを語る際に欠かせない人物だ。ヴェルザーを倒して天界の加護を受けた魔王軍の超竜軍団長で、「バーンとほぼ互角のヴェルザーを倒しているから最強なんじゃないか?」という声も聞かれる。また魔宮の門ではハドラーを倒しており、ギガデイン・ギガブレイク・ドルオーラなどの最強技も持つバラン。ダイを庇って最期を迎えたシーンも印象的だった。

クロコダインやポップの名前を挙げる人も
 ハドラーを超える怪力と耐久力を備えたキャラと定評があるクロコダインの名前を挙げる人も一定数いる。ダイが初めて戦った相手ということで印象深かった人も多いのかもしれない。卑劣な手を使って最後はダイに敗れてしまうが、真っ当に戦わなかった自分を恥じたクロコダイン。敗北後はダイたちの味方となるが、「敗北の仕方がカッコよかった」という意見もあった。

 「最強の強さ」ではないが、ダイの相棒であるポップを推す声も多い。ポップは当初臆病でずる賢く、ダイたちの仲間であることに違和感を持つ読者もいたのではないだろうか。しかし彼こそが我々読者に一番近い立場ともいえる。ポップが徐々に強くなっていく姿に読者は感銘を受け、感情移入しやすかったのかもしれない。

 キルバーンに「弱い奴が成長したようなタイプはチームのムードメーカーになる」と警戒されるほどの実力をつけていったポップ。最終的にはバーンの呪文を跳ね返すほどの力を持つなど、成長幅でいえばダイに引けを取らないのではないだろうか? 『ダイの大冒険』での最強さは「単純な強さ」だけではなく、そのキャラ自体の魅力でも大きく左右されると言えるだろう。

  1991年と2020年にはTVアニメ化され、ゲームの発売も決定するなど世代を超えて今なお愛されている。そんな『ダイの大冒険』には語るに尽くせない名シーンがいくつもある。そこで今回は、ファンの間でも特に人気のある名シーンを紹介していきたい。

ダイやポップらアバンの使徒たちの熱い名場面

  まず紹介するのは主人公・ダイがバーンとの戦いで「こんなものが正義であってたまるか」と言い放つシーン。竜魔人と化したダイがバーンを追い詰めているときに言ったセリフだが、「力こそが正義」と主張するバーンに対して圧倒的な力を手にしたダイが涙ながらに「こんなものは正義じゃない」と訴えるシーンは多くの読者の心を打った。

  ダイの名シーンでいえば、父・バランとの共闘も挙げられる。バランはダイたちの前に敵として現れ、ダイを自分の側に引き込もうとしていた。しかし、戦いの中で捨てたはずであった人の心を取り戻したバランはダイたちと共闘してハドラーに戦いを挑む。ダイ・バランVSハドラーは敵同士だった親子の胸熱タッグやバランの優しい父親としての姿が垣間見えるなど、見応え満載のエピソードとしてファンの間でも語り継がれている。

  また、『ダイの大冒険』において数々の名シーンを持っているのがポップだ。作中でも一番成長を遂げたとも言えるポップだが、中でもポップがメガンテを唱えるシーンは多くの読者が名シーンと振り返っている。ダイのために、そして人類の未来のために自らを犠牲にしてメガンテを放つポップの姿に、ネット上では「いつ見ても泣く」「カッコ良すぎてツライ」などの声が上がっていた。

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