ASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文のエッセイ集『朝からロック』が発売決定

後藤正文のエッセイ集が発売決定

 ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターを担当し、Gotch名義でソロ活動もおこなう後藤正文のエッセイ集『朝からロック』(朝日新聞出版)が、10月6日(金)に発売決定、予約を開始した。

 本書は、朝日新聞朝刊で2017年4月にスタートした同名の人気連載から厳選したエッセイを再構成。音楽、社会、政治、本、震災、コロナ、そして思わず笑みがこぼれそうな日常の一コマまで、後藤が立ち止まって感じ、考え、そして悩み、省みる姿が、書に果敢に親しむ音楽家ならではの感性で綴られている。

 後藤正文は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターなど音楽家として活動する一方、東日本大震災の被災地、福島における活動や、故・坂本龍一の遺志を継いで神宮外苑再開発の見直しを求めるデモへの参加、新しい時代やこれからの社会など私たちの未来を考える新聞『THE FUTURE TIMES』の編集長を務めるなど、社会に横たわる問題に音楽家としてできる発信や活動を続けている。

 これまでも言葉や文章で自らの想いを綴ってきた後藤が、「新聞で世の中について書くことは、毎回なかなかの緊張感があるし、自分がアップデートしていく感覚もある」と、これまでとは違った姿勢で(後藤の一つの表現では「ビーサンからスーツに着替えて」)執筆を続けてきた、朝日新聞の人気連載から収載。

 時事的なテーマにふれつつ、一過性の時事として流さずに普遍的なこととして捉えていく思考、日々の暮らしの中で出会った人や出来事へのあたたかでユーモラスな眼差しの数々。そして、連載時の紙幅がもたらした短文ゆえの余韻は、読み手を「ともに考える時間」へと誘う。

 また、書籍化にあたり、各章の扉でその章のテーマについて後藤が語る。なぜ、「書き手」になったのか。なぜ、書き残すのか。心のうちをそのままに、飾ることなく吐露した「まえがき」も必読。

 「何もしないでいるほうが恥ずかしい」と、「見えないふり」「聞こえないふり」をしない、現場と社会と私たちをつなぐ活動と発信をつづける後藤ならではの熱く、そして静かな、ときにあたたかなユーモアがのぞく一冊だ。

書誌情報

『朝からロック』
著者:後藤正文
定価:1980円(本体1800円+税10%)
発売日:2023年10月6日(金曜日)
体裁:288ページ(仮)、四六判

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