小川哲、成功と承認を渇望する人々の虚と実を描く最新小説『君が手にするはずだった黄金について』

小川哲『君が手にするはずだった黄金について』

 2015年『ユートロニカのこちら側』でハヤカワSFコンテスト大賞を受賞し、作家デビュー。以来刊行した単行本全てが文学賞を受賞し、さまざまなジャンルで高い評価を受け、いま最も才能豊かな小説家として注目をあつめている小川哲。そんな小川の最新作『君が手にするはずだった黄金について』が、10月18日に新潮社より刊行される。

 主人公は、小説家・小川哲。青山の占い師、80億円を動かす金融トレーダー、ロレックスのデイトナを巻く漫画家……。僕=小川哲は、承認欲求にとらわれたあやしげな人びとと遭遇する。

 彼らはどこまで嘘をついているのか? いや、嘘を物語にする僕は、彼らと一体何が違うというのか? 注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚と実を描く連作短編集。

■著者紹介
小川哲
1986年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年、「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワ SFコンテスト大賞を受賞しデビュー。『ゲームの王国』で第31回山本周五郎賞、第38回日本SF大賞を受賞。2023年、『地図と拳』で第 168回直木三十五賞を受賞。『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。

■書籍概要
『君が手にするはずだった黄金について』
著者名:小川哲
判型:四六判ソフトカバー(256頁)
本体定価:1,760円(税込)
発売日:2023年10月18日

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