【漫画】悪役ならヒロイン変身前に攻撃すべし? “お約束”を外したパロディ漫画『戦いの節度』

【漫画】悪役ならヒロイン変身前に攻撃?

 変身ヒロインを悩ますルール無視の襲撃――。Xに投稿された漫画『戦いの節度』はアニメなどにありがちな“お約束”を除外したリアルな物語が印象的だ。

 作者は柏木大樹さん(@kasiwagidaiki)。SNSに月2本というペースで多彩な内容の作品を投稿し続けている。その彼に「プリキュア」シリーズのパロディとなる本作の制作について話を聞いた。(小池直也)

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『戦いの節度』(柏木大樹)

――読者の反響はいかがですか?

柏木:いつものことなんですけど、描くのが大変だったものほど伸びないんです(笑)。

 ただ、前作を覚えてくれている人がいて、「久しぶりに見られて良かった」と反応してもらえたのは嬉しかったですね。

――以前に取材した『山田の弁当』とは全然違う作風だなと思いました。

柏木:「プリキュア」シリーズのパロディの2作目です。アニメをずっと追い続けてきたんですが、観ながら「こんなパターンだったらどうなるんだろう?」というアイデアが思い浮かぶんですよ。それを具現化した感じです。

 お決まりのパターンから解き放って、露悪的になりすぎない範囲で題材として使わせてもらえたら楽しいかなと

――瞬間変身のシーンが印象的でした。

柏木:あれは平田弘史先生の『血だるま剣法』のもろパロディなのですが、誰にも気づかれてないですね……。

 敵の不意打ちの居合抜きをジャンプでかわしつつ、上段で斬りかかるコマがあるんです。そこから引用しました。

――描き込みの多さも気になりましたが、作画の苦労は?

柏木:主要人物が4人いて、しかもフリフリした服を着ているので、作画の心理的ハードルは正直高いです。できれば、全員で出てきてほしくないんですけど、どうしても描きたいときもあるので。

 本家の「プリキュア」も衣装の情報量が多いから、一斉に戦うシーンはほとんどないんですよ。あっても直線的だったり、みんなで同じ動きをしていたり。

――気に入っているシーンは?

柏木:敵の怪獣に4人で挑みかかっているところです。せっかく描くなら、それぞれ違う動きで戦っているところを描けたらいいなと。この作画カロリーは楽しくないとできないですね(笑)。

――月2本で漫画を投稿するルーティンを継続されていて、すごいなと思います。

柏木:これを中心に生活していますからね。最近では余力が出てきて、絵本を書いたりもしてるんですよ。5歳の娘に読み聞かせを毎晩しているうちに、「自分でも書けそう」と感じたんです。漫画の合間に2作ほど書いて、ちょうど賞に出しているところです。

――この活動形態は何か参考にされた人などがいたり?

柏木:本編はTwitter連載しつつ、スピンオフを有料note記事で配信する『ニンジャスレイヤー』のやり方を参考にしました。あれに出会っていなかったら、「pixivFANBOX」を頑張ろうとは思えていなかったかもしれません。

――娘さんも一緒に「プリキュア」を観ているのですか?

柏木:そうですね。映画も一緒に観に行ったりしています。多分、娘の方が先に卒業して、パパだけずっと見ている、ということになる気がしますね(笑)。

――そうなったら、ぜひエッセイ漫画にしてほしいです。

柏木:そうですね。期待していてください。

――本作の続編は期待できますか?

柏木:変身アイテムのブローチを入れる小物を、みんなで手編みする回を描きたいんです。いざ使おうとしたら毛糸がコンパクトに引っかかってほつれちゃう、みたいな地味な回を……。

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