【漫画】同居人の謙虚なミノタウルスがねだってきたものは? 『六畳間のミノタウロス』の日常にほっこり

平凡な日常は一見すると“退屈”と思われるが、一度俯瞰してみるとそれがいかにかけがえのない幸福であるかに気づく。Xに投稿された『六畳間のミノタウロス』は、ミノタウロスと過ごす“日常系”の作品で、従来のものとはまた違った日常の温かみを感じられるだろう。
くすっと笑える“ミノタウロスと過ごす生活”を描いた本作の作者・斉所さん(@hunkotsudo)に制作秘話など話を聞いた。(望月悠木)
続きを読むには画像をクリック

ギリシャ神話の「もしも」から生まれた
――今回『六畳間のミノタウロス』を制作した理由は?
斉所:とある編集部の方とご縁をいただき、その方と1年ほど打ち合わせを経て本作を制作しました。出来るだけ多くの人に読んでもらいやすい、親しみやすい作品を目指して作っていきました。結果的に媒体での掲載は叶いませんでしたが、「客観的な批評をもらいながら作品を構築していく」という大変貴重な経験をさせていただきました。
――なぜミノタウロスと女性が一緒に暮らす“日常系”にしたのでしょうか。
斉所:ギリシャ神話の怪物ミノタウロスと、その退治を手助けした王女アリアドネのお話から着想を得ています。ミノタウロス(アステリオス)とアリアドネは異父姉弟ですが、神話の中では敵対的な関係です。ただ、「その2人が平和に一緒に暮らしたらどうなるだろう」という関心が以前からあったことが影響しています。
——仕事を始めるアスなど、いろいろなエピソードが描かれていましたが、各エピソードはどのように決めたのですか?
斉所:編集さんのアドバイスで、2人の出会いなどの過去のエピソードを描く前に、「普通の日常のエピソードで親しみを持ってもらおう」ということで、描く内容が決まっていきました。私の中でも2人の人間性が掘り下げられたので、良かったです。
——ゆるやかな2人のやり取りに癒される作品でした。作中の空気感を作り出すために意識したことは?
斉所:現世のいろいろなものに対し、素直に感動するアスの心に、私(作者)の意識の雑味が混ざったりしないように気を付けました。あと抽象的ですが、本作では可愛らしさや素朴さを、なるべく“消費対象”として描かないよう意識しています。
――アリアというキャラはどのように生み出しましたか?
斉所:アリアはあまり目立たない、物語の主人公らしくない、平凡な雰囲気の人に見えるよう意識しました。
――一方、アスは?
斉所:当初はミノタウロスらしい屈強な肉体だったのですが、「アリアと同居するとなるとどうだろう?」と思い、幻想的な雰囲気を増した感じです。
——また、アスは怖そうな見た目をしていますが、とても謙虚な言動をしているのが、ギャップが可愛かったです。
斉所:アスは“幽閉されていた王子様”というイメージで描いています。「過去に優秀な教育係が付いていたのではないか」と考えています。
――今後の『六畳間のミノタウロス』の制作予定などを教えてください。
斉所:アスとアリアの生活をもう少し描き進め、世界観を広げていきたいと思っています。SNSやpixiv、ニコニコ静画などで今後も作品を公開していく予定ですので、チェックしてもらえれば嬉しいです。



















