泉秀一『アフリカから来たランナーたち』が大宅壮一ノンフィクション賞受賞 箱根駅伝のケニア人留学生に迫る一冊

泉秀一『アフリカから来たランナーたち』大宅賞受賞

 文藝春秋が刊行する泉秀一の著書『アフリカから来たランナーたち 箱根駅伝のケニア人留学生』が、第57回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。

 本作は、箱根駅伝のエース区間「花の2区」を駆け抜けてきたケニア人留学生たちの実像に迫るノンフィクションである。テレビ画面に映りながらも、家族や故郷、来日の動機などがほとんど知られてこなかった彼らの背景を、著者がアフリカの大地を訪ね歩いて追った一冊だ。「留学生ランナー」と一括りに語られがちな選手たちの、一人ひとりの人生を浮かび上がらせる。

 著者の泉秀一は1990年生まれ、福岡県出身のノンフィクション作家。関西大学社会学部卒業後、ダイヤモンド社、NewsPicksを経て2024年春に独立した。著書に『世襲と経営 サントリー・佐治信忠の信念』(文藝春秋)がある。

 大宅壮一ノンフィクション賞は、ジャーナリスト・大宅壮一の活動を記念し昭和45年に制定された。ノンフィクション分野における“芥川賞・直木賞”を目指すもので、ルポルタージュ、ドキュメンタリー、伝記など個人筆者によるノンフィクション作品全般を対象としている。現在の選考委員は石井妙子、梯久美子、後藤正治、佐藤優、森健の各氏が務める。正賞は100万円および副賞賞品。

■コメント・泉秀一(著者)

純粋な疑問から始まった取材が本になり、このような名誉ある賞をいただけたことを嬉しく思います。本書に携わってくださった方々に、深く感謝申し上げます。箱根駅伝で走るケニア人留学生たちは、「留学生ランナー」という括りで語られがちです。しかし、現地で出会った彼らには、一人ひとりの物語がありました。自らと家族の人生を背負って走り続けるケニアのランナーたちに、心から敬意を表します。

■書誌情報
『アフリカから来たランナーたち 箱根駅伝のケニア人留学生』
著者:泉秀一
判型:新書判
価格:1,210円(税込)
発売日:2025年12月18日
出版社:文藝春秋
ISBN:978-4-16-661518-6

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