『美味しんぼ』「岡星」「しんとみ寿司」「大王飯店」……山岡士郎行きつけの店、支払い額はいくらになる?

山岡士郎の常連店、料理の値段は?

  漫画『美味しんぼ』では、東西新聞記者の山岡士郎と同僚で後に妻となる栗田ゆう子が頻繁に高級料理店に足を運び、食事をする様子が描かれていた。

  毎晩のように高級感あふれる料理を食べる山岡に「1カ月の食費はどれくらいなんだろう」「その経済力はどこから来るのか」という疑問を持ってしまうのでは。そこで今回は山岡行きつけの店と、そこで支払っていると思われる料理の値段を検証してみたい。

「しんとみ寿司」(銀座の高級寿司店の相場は2万~4万程度)

  山岡が高く評価していた「しんとみ寿司」。銀座一と謳われながら突然姿を消した富二郎が1人で運営する寿司屋だ。モデルはかつて銀座の一角に存在し、北大路魯山人が愛した「新富鮨」だといわれている。山岡と富二郎は面識があるようで、通っていることをうかがわせていた。

  銀座の高級寿司店の値段相場は2万~4万程度。超高級店になると、1回の食事で5万~6万に達することもある。かなり贅沢な食事であるといえよう。しんとみ寿司の主人は「有名人よりも庶民相手に商売をしたい」と言う趣旨の発言をしていることを考えると、2万程度である可能性が有力だ。

  ちなみに大手新聞社に勤務する山岡の年収は800万程度だと思われる。月1回でも、家計には何らかの影響を与える値段だろう。

「岡星」(コース料理は1万2000円から1万8000円程度)

  山岡と栗田が独身時代から足繁く通い、毎晩のように食事をしていた和食料理店、岡星。元々、ホームレスで飲食店事情に詳しい辰さんから紹介を受けたもので、山岡は店主・岡星精一の腕を高く評価し、「究極対至高」の対決では調理役を任せていたほどだ。

 「岡星」は銀座に構えた和食料理店。「料亭ではないかという」いう声もあるようだが、店の構造などを考えると、和食料理店と考えたほうが、良さそうである。

  銀座における高級和食店の相場はコース料理で1万2000円から1万8000円程度。「めちゃくちゃ高い」というわけではないが、日々生活を送るサラリーマンにとっては決して安くない値段であろう。しかも結婚後は夫婦で岡星を訪れることも少なくなかった。仮に10日訪れたとすると、20万円を使っていることになる。

「大王飯店」(一般的な中華料理屋1000円程度)

  周大人の娘と駆け落ちした王士秀が蒲田に開いた小さな中華料理店、大王飯店。山岡のとりなしで当初交際を反対していた周大人に結婚を認めさせ、「広東同郷協会」から1億5000万円の融資を受け、大規模な店へと成長させた。

  高級中華料理店が提供するコース料理の値段は6000円から1万円程度。素材にこだわり、腕のいい料理や「ファッチューチョン」など珍しい提供する「大王飯店」だけに、1万円はかかっているのかも。

「はるさん」(月島駅周辺の小料理屋は5000円~8000円程度)

  山岡と栗田が結婚し住むことになった街、月島。2人が住むマンションの1階にあった小料理屋・はるさんだった。豊かな発想をベースにした和食が人気で、味にうるさい山岡夫妻を何度も唸らせた。

  月島駅周辺の小料理屋にかかる支払い額は5000円~8000円程度。庶民にとっては、やはり贅沢の部類に入る。山岡とはるさんの関係性を考えると割引してもらえる可能性もあるが、決して安くない食事代といえるだろう。

  大手新聞社に勤務している山岡と栗田だけに、高級料理を毎日楽しんでたとしても不思議ではない。一般人では難しい、かなりエンゲル係数の高い生活を送っていることは、間違いなさそうだ。

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