『ザ・ファブル The second contact』ファブル対ルーマーの結末は? 気になる三部はある?
『週刊ヤングマガジン』に連載され、7月で終了した漫画・『ザ・ファブル The second contact』。 1部の最後回で旅に出た佐藤アキラ(仮名)とヨウコ(仮名)が新たな敵と対決する様子が描かれた。今回はそんな『The second contact』を振り返ってみたい。
※以下『ザ・ファブル The second contact』のネタバレを含みます。
元ファブル対ルーマーが主要ストーリーに
まずは『The second contact』で展開されたストーリーを簡単に振り返ってみよう。キャンピングカーで旅に出ていたアキラとヨウコは慣れ親しんだ街に帰ってくる。アキラは1部でプロポーズしたミサキと一緒に暮らしながら、「レンタルおっちゃん」で生計を立てていた。一方ヨウコはアキラが働いていたオクトパスの社長・田高田との結婚を望み、紆余曲折あって同棲を始めた。
真黒組のクロが紅白組の2人組に襲われたことから、抗争に発展。襲撃されているクロをヨウコが助けたことで、ヨウコに加えてユーカリとアザミが巻き込まれていく。
その後紅白組に「ルーマー」という殺人者組織がついていることが発覚。海老原組長がルーマーに襲われたことをきっかけに、ファブル脱退組のアキラ・ヨウコ・アザミ・ユーカリと公園で直接対決することになる。
そして「ファブル対ルーマー」の戦いがメインとなる中で公園でのバトルが続き、最終的に元ファブル側が勝利。ルーマーとファブルを管理していたのがボスであることが発覚し、ルーマーとファブルの抗争はアキラの圧倒的な強さと、男への説得で決着することになる。
公園でアザミが「人を殺さない」ことを条件に生き延びていたにも関わらず殺害してしまったことから、ボスがアザミとユーカリを別々の場所で生活するよう指示。そしてルーマーはボスが編み出した「脳にあるネガティブな部分を刺激して自殺を促す」というやり方で、主要メンバーが次々と死んだ。
回収されていないフラグも
『The second contact』ではまだ回収されていないフラグも少なくない。まず挙げられるのが、田高田とヨウコの恋物語だ。
ヨウコは全裸で結婚を迫るなど猛アタックをしたものの、田高田は「そういうふうには見られない」と拒否。行き場を失ったヨウコは紅白組の変態である松代に強姦されそうになってしまう。ヨウコを失った田高田は改心したのか家に呼び寄せ、「俺はお前とは一緒になれんぞ」と声をかけたものの、「おまえが好きな男を見つけてでていくんや」と声をかけ同棲を始める。結局これ以上の進展はなかった。
83話では、ヨウコをことあるごとに救ってきたスズキが「結婚をすると聞いた」と声をかけると「結婚はまだ先よ。相手にまったくその気がない」と話している。このスズキはササキと名前を変えルーマー側に参加し、ピンチで寝返り、ヨウコを助けている。
スズキはアザミから「恋心を持っているのでは?」と思われていたが、「自分のプライドのため」と否定。しかし、ヨウコへの異常なこだわりをみると、恋をしていても不思議ではない。田高田とスズキを巻き込んだ「ヨウコの恋の行方」は、結論が出ないまま終わった。
また、海老原組長が襲われ入院したあと、組長代行争いに敗れ、紅白組に寝返ろうとしていた木志田も、鷹一に車の中で殺されかけられた後、情けをかけられると「1人になりたい」と言って行方をくらませた。結局どうなるのか、描かれなかった。
第三部はあるのか?
ルーマーとファブルの結末は「両方ともボスが管理する組織で意図的に抗争をさせていた」ことが発覚し、アザミとユーカリが強制的に街を出るよう命じられて終わったのが二部。この流れを受けての三部はあるのだろうか。
考えられるストーリーとしては、ボス対元ファブルの最終決戦が挙げられる。アキラとヨウコはボスを父親のように慕ってはいるものの、殺人者の道を強制されたことは事実である。
そしてボスは殺人をビジネスとしており、殺人者による暗殺から自殺を誘発させる手法に変更させていた。
ボスは殺人部隊を危険視している様子も見られ、邪魔だと感じているようだった。三部があるとすれば、「ボス対アキラ・ヨウコ」の対決が主眼になる可能性もあるといえそうだ。