『ザ・ファブル』無双・アキラより濃い? 第2部でも個性的すぎる“クセ強”の脇役キャラ4選

ザ・ファブル
南勝久『ザ・ファブル』1巻(講談社)

 現在「週刊ヤングマガジン」で第2部が連載されている「ザ・ファブル The second contact」。『ザ・ファブル』は、南勝久による漫画で、「週刊ヤングマガジン」で2014年から2019年まで第1部が連載された人気作品だ。

 キナ臭い殺し屋の世界で発揮する主人公佐藤アキラの無双ぶりと驚きのテクニックが魅力的であり、岡田准一主演の実写映画化でも、その超人的な戦闘能力と共に高い人気を誇っている作品だ。

 そんな『ファブル』の人気を支えるのは、主人公以外の個性的な脇役たちでもある。これまでにもかなりクセの強い人物たちが多数登場していて、作品に彩りを与えていた。

スズキ

 第1部の宇津帆編に登場した長髪の男、鈴木。フリーの殺し屋で当初は宇津帆の用心棒的な存在として登場し、ヨウコが住むアパートに押しかけ、6秒で返り討ちにあったこともある。

 生粋のスナイパーだが女性には優しいようで、宇津帆を裏切り奴隷的な存在となっていたヒナコを救ったほか、山岡との戦いではヨウコのボディーガード役を買って出て、人を殺めたことがないヨウコに殺人をしないよう再三念押しする場面も見られた。

 第2部でも「ササキ」として姿を見せ、ヨウコを間接的に気遣っている。ヨウコに恋心を持っているようで、今後発展する可能性もあるようだ。

木志田

 真黒組の幹部で、海老原組長が敵対勢力であるルーマーに襲撃され自爆未遂をして入院したあと、組長代理候補として出てきた人物だ。

 モデルは「あの人物」と思われる木志田は大学卒のインテリで、ヨウコから「組員の言うことをよく聞く」と称されていた。しかし部下である黒塩は「そういう事を言ってますけど、あの人全然聞いてないっすよ」「決断力がない」と切られている。

 当初評価している様子だったヨウコも「組長代行は無理。話をウンウン聞くだけで決断力がない」「責任を終える男じゃない」と分析されている。結局真黒組の組長代行が鷹一に決まると、対立組織である紅白組の松代に接触し、「真黒組の情報を流す代わりに、抗争後、自分を紅白組の幹部に迎える」という話に乗ろうとした。しかし松代にも「結局自分の保身しか考えていない。そのくせ知恵は回るから、余計なことをする」と斬られる。

 ずる賢く、なんとも頼りない男として描かれた木志田。さまざまな理由から、作品でも1、2を争うヒールではないかという声がある。

毒使いの男

 ワクチンを気にする男で、何故か毒物に異常に長けているルーマーに所属する男で、毒物を操りヨウコと黒塩を死の危機に追い詰めた男である。

 なぜかワクチン接種にこだわっており、「いとこがワクチン3回目を打ったら1時間寝込んでしまった」などと話し、仲間から「ワクチンワクチンうるせえな、それならお前が作れ」などと斬られたことも。

 また、暗い夜に視界が良くなるような目薬も開発。かなり毒物や薬品の知識が豊富であることを伺わせていた。

レンタルおっちゃんの変態利用者 

 『ファブル』では常軌を逸した変態も登場したが、そのなかでも群を抜いていたのが、レンタルおっちゃんの変態利用者だ。

 小太りで帽子にパーカーの男は、「お互いにセンスの違いものを入れ替えることで新しい自分に出会える」と主張。レンタルおっちゃんで出会ったユーカリに依頼し、服を交換して写真を撮ることを要求した。

 その後男はおもむろに服を脱ぎ、パンツも下ろす。すると局部が「ギンギン」になっていて、レンタルおっちゃん初体験のユーカリはその様子に驚愕。アザミは話を聞くと爆笑し、写真を見せられると腹を抱えて高笑いする。そんなアザミもレンタルおっちゃんで同じ男に遭遇し、ドン引きしていた。

 第2部が連載中の『ファブル』。個性的な登場人物にも注目するとより楽しみがますはずだ。

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