宮崎駿は作詞家としても凄かった  アニメーション監督との二刀流が生み出す歌詞の魅力

宮崎駿は作詞家としても凄かった

  いよいよ7月14日は、誰もが待ちわびた宮崎駿の最新作『君たちはどう生きるか』が公開される。そして、「金曜ロードショー」でスタジオジブリ作品が連続放映される季節もやってきた。スタジオジブリを代表するアニメーション監督といえばご存知、宮崎駿だ。

 『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『コクリコ坂』など、数々の代表作を生み出してきた宮崎だが、実は、いくつかのアニメの主題歌で作詞を担当していることをご存じだろうか。代表的なものを列記してみよう。なお、ほとんどの作曲はご存じ、久石譲が手掛けている。

 「君をのせて」(『天空の城ラピュタ』のED)
 「となりのトトロ」(『となりのトトロ』のED)
 「もののけ姫」(『もののけ姫』のED)
 「崖の上のポニョ」(『崖の上のポニョ』のED)

 他にも、『耳をすませば』のEDに使われた「カントリー・ロード」の詞の補作も宮崎が行っている。誰もが口ずさんだ名曲の詞が、宮崎駿本人のものだったと思うと感慨深いものがある。主題歌も手掛ける原作者と言えば多くの特撮で原作を担当した石ノ森章太郎が有名だが、作品の雰囲気にぴったりな詞を生み出した宮崎も、作詞の名手と呼んでいいだろう。

 なお、少しマニアックな人気曲を挙げてみよう。『千と千尋の神隠し』のカオナシの心情を歌った「さみしいさみしい」だ。あの、ムッシュかまやつが歌っている。歌詞はぜひネットで検索していただきたいし、収録されたCDも販売されているのでぜひ聞いてほしい。病みつきになるし、ちょっと怪しい雰囲気の虜になること間違いなしだ。

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