【webtoon試し読み】夫が死んだのは呪いか、それとも……ミステリーロマンス『四度目の夫』が大反響

webtoon『四度目の夫』を試し読み

 LINEマンガで2024年12月より連載されている、明生チナミの新作『四度目の夫』が反響を呼んでいる。インパクトのあるタイトル通り、これまで三度も夫を亡くしてしまった美しき伯爵令嬢をめぐる、レトロな時代を舞台にしたミステリーロマンスだ。

 物語はその令嬢、藤林美青(ふじばやし・みさお)の三番目の夫の葬儀から始まる。義母から「あんたが呪い殺したんだろう!?」と責め立てられるなか、颯爽と現れたのが、その町の大地主として知られる豪商・富嶋基(とみしま・はじめ)だ。「故人の正彦くんにはたくさんお金を貸してましてね」と、親族にプレッシャーをかけ、その借金を帳消しする代わりに、美青と結婚したいと申し入れるーー。

 第一話から引き込まれる急展開だ。三度も夫を失っている美青には「関わると早死にする」という“呪い”の噂が流れている。自由恋愛で結婚することが難しい時代と家柄もあり、彼女自身もどこか人生を諦めた様子だ。そこに突然現れた“四度目の夫”富嶋基。その狙いは何なのか、美青の“呪い”の真相とはーーという謎にさらに引き込まれていく。物語の節目で登場する「青い蝶」の存在も大きなミステリーで、早くから読者の考察合戦が繰り広げられてきた。

 この謎とともに、思慮深く美しい美青と、悪い噂に全く惑わされず、ストレートに愛を伝え続ける基のロマンスが見どころだ。容姿端麗&文武両道かつ財力もある基が“ワケあり”な美青に執着する理由も徐々に明らかになっていくが、それでも本当に信じられる人物なのか、疑わざるを得ないエピソードが多い。お互いにピュアに見えるやり取りにキュンキュンしながら、緊張感を失わず目が離せないのが、本作の大きな魅力のひとつである。

 ネタバレを避けるため具体的には記述しないが、物語の中心となるこの不思議な夫婦以外にも、魅力的な人物が多い。富嶋家の使用人も、色街の関係する人々も一筋縄ではいかない出生や育ち、性格や能力を持っており、それぞれにキャラクターが立っている。明生チナミの前作『ラブミーテンダーにさようなら』は、恋に疲れた主人公・牧村幸恵が“恋愛禁止シェアハウス”に入居するところから始まるラブコメだが、こちらでも細かな言動も含めて多くの魅力的なキャラクターを描き分けており、その才能が本作でさらに磨きがかかったと言えるだろう。

 また本作は、ミステリーに思いを巡らせる静かなエピソードだけでなく、迫力のアクションが繰り広げられる大事件もあれば、思わず目を奪われるサービスシーンもあり、アニメーションのような手触りもある縦読み&フルカラーのwebtoonという表現を活かした作画で、読者を飽きさせない作品でもある。キャラクターでは特に美青と基の美しさが際立っているので、じっくり楽しみたいところだ。

 幸福とは言い難い人生を歩んできた美青を応援し、基の言動を探偵のように考察するのも楽しいし、「呪い」や「蝶」をめぐるミステリーを追いかけるのも、もちろん美しくも器用とは言えない夫婦のロマンスに注目するのもいい。物語はまだ、20話を超えたばかり。それぞれの楽しみ方をしているうちに、すぐに最新話に追いつき、更新を楽しみにすることになるはずだ。

『四度目の夫』
作品URL:https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0003486
©Chinami Akio/LINE Digital Frontier

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