突如キャラ変、矛盾だらけの物語……無茶苦茶なのが愛おしい”ガバガバ漫画”の代表作品といえば?

 「物語の最初にあったはずのキャラ設定が突然変わる」「思わずツッコミたくなるありえない設定」など、いわゆる設定がガバガバにゆるい漫画と言えばどの作品が思い浮かぶだろうか? ネット上では「一昔前に流行った、あの無茶苦茶さが愛おしい」と“設定ガバガバ漫画”を懐かしむ声が多く上がっている。ネット上で話題になりがちな“設定ガバガバ漫画”を、そのツッコミどころ満載なシーンとともに紹介していこう。

もはやガバガバすぎて設定を飲み込むしかない「ゆで理論」

 ガバガバ漫画の代名詞とも言える『キン肉マン』においては、「ブラックホールはホワイトホール(屁)でやぶれる」などといった物理法則や自然化学を無視するような超理論が多数展開された。この独自の法則・矛盾については『キン肉マン』の作者であるゆでたまご氏から「ゆで理論」と名付けられ、多くのファンから愛されている。

 「ゆで理論」の代表例の1つ「100万パワー×二刀流×2倍のジャンプ×3倍の回転で1200万パワー」は、片手のベアークローを両手につけパワーアップすることで、スクリュードライバーが光の矢になるというウォーズマンが繰り出した持論だ。「そもそもパワーって何?」「ジャンプと回転でなぜパワーが増すのか?」などの疑問は尽きない。

 他にも『キン肉マン』には「初期はキン肉マンが空を飛べた」「物は重いほうが早く落ちる」など数えきれない矛盾点が存在する。しかし超理論を与えられすぎた読者は「まあキン肉マンだから」とツッコミを忘れ、「ゆで理論」をすんなり受け入れてしまうのだ。

「なぜ?」と考えてはいけない矛盾だらけの愛すべき作品たち

 ホラー漫画だったのは最初の数巻のみで、吸血鬼サバイバルギャグ漫画と化した『彼岸島』も設定がガバガバすぎると話題だ。ネット上で特に盛り上がっているのは、金剛が橋の脚をハンマーで飛ばして主人公・宮本明に直撃するシーン。物理的に絶対死ぬはずも全然死なないため、読者から「明は吸血鬼より生命力がある」とつっこまれていた。さらに北沢徹がミサイル攻撃を受け、なぜか突然骸骨になる場面も「スピード感がありすぎて笑う」との声が寄せられている。

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